月光校庭のエクスカリバー
会合×聖剣対魔剣
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かも堕天使の組織に奪われたのは、失態所ではないわね。でも確かに奪うとしたら、堕天使ぐらいなものかしら。上の悪魔にとって、聖剣は興味薄いもの」
「話を続けるぞ。盗んだ連中は既に把握済みであり、グリゴリ幹部のコカビエルだそうだ」
「コカビエル・・・・古の戦いから生き残る堕天使の幹部・・・・聖書にも記された者の名前が出されるとはね」
俺も一瞬疑ったが、奴は戦闘狂で戦争狂だ。面倒な奴が盗み出したが、アザゼルはこの事を知っているかについては、後々聞いてみよう。
「先日この町に神父、エクソシストを秘密裏に潜り込ませていたんだが、ことごとく始末されている」
あの時の神父か、なるほどな。しかも相手はフリード・セルゼンだから、面倒事に巻き込まれたとも言うかもしれん。俺が依頼を受けてもいいが、三大勢力に関わるから仲介役だけにしてある。いつ戦闘になるかもしれないし、俺が基本こう言う事は不干渉としている。人間だけど神でもある俺の場合はな。ふとゼノヴィアが口を開いた。
「私達の依頼・・・・いや注文とは私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに、この町に巣食う悪魔が一切介入して来ない事。つまりそちらは今回の事件に関わるなと言いに来たが、兵藤だけは例外だ。ミカエル様とは盟友と聞いたのであれば、私達と協力してくれるのでな」
ゼノヴィアの物言いに、リアスの眉が吊り上る。確かに俺はどこの勢力のでは無いから今回の事件も協力可能だ。
「随分な言い方よね。それは牽制かしら?もしかして私達が、その堕天使と関わりを持つかもしれないと思ってるの?手を組んで聖剣をどうにかすると」
「本部は可能性が無い訳ではない、と思っているのでね」
リアスの瞳に冷たいものが宿ったが、相当怒っている。自分の領土に足を運んだ敵を、自分達のやる事に手を出すなと言っているようなもの。教会の上層部は、悪魔と堕天使を信用してない。
「上は、悪魔と堕天使を信用してない。聖剣を神側から取り払う事が出来れば、悪魔も万々歳だろう?堕天使共と同様に利益がある。それ故、手を組んでも可笑しくないから、先に牽制球を放つ・・・・堕天使コカビエルと手を組めば、我々は貴女達を完全に消滅させる。例えそちらが魔王の妹でもだよと私の上司からだ」
ゼノヴィアは、リアスの睨みに臆する事なく淡々とした口調だ。
「・・・・私が魔王の妹だと知っているという事は、貴女達も相当上に通じている者達のようね。ならば言わせてもらうわ。私は堕天使など手を組まない事に関しては、絶対によ!グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしない!」
拮抗状態の両者だが俺は例外、利害が一致すればコカビエルと手を組んでも可笑しくないが、俺は戦争狂とは仲良くしたくない。ゼノヴィアはフッと笑った。
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