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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第4章
停止教室のヴァンパイア
第96話 和平
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それでも、鼻の下を伸ばしてはいたがな。
「じゃあ♪」
姉貴は手を振りながら、部室から退室していった。
「じゃ、僕も行くね」
兄貴もニヤニヤしながら、部室から退室していった。
「……イッセー、これはどう言う事かしら?」
「ヒッ!?」
部長の低い声音にイッセーは顔面蒼白になる。
見ると、イッセーラヴァーズのみんなが不機嫌になっていた。
副部長に至っては笑顔だ。
「おっと、サーゼクスから伝言を頼まれてたんだった」
「……お兄様から?」
不機嫌な表情のまま、部長がアザゼルの方を向く。
「以前、赤龍帝の家に泊まった時、眷属のスキンシップの重要性を知ったそうだ。特に赤龍帝、お前の力にとっては必要不可欠の様だからな」
「えっと……全然言ってる意味が…」
イッセーの疑問をよそにアザゼルはサーゼクス様の言葉を高々と告げる。
「「魔王サーゼクス・ルシファーの名に於いて命ずる。オカルト研究部女子部員は全員、兵藤一誠と生活を共にする」だとさ♪」


「イッセー君、朱乃、ただいま貴方の下へ到着しました!」
「イッセーさん、よろしくおねがいします♪」
「えっと……お向かいなのに変な感じだけど……よろしくおねがいします、イッセー兄」
「私はアーシアと同じ部屋で良いのかな?」
「……イッセー先輩、部屋を覗いたり、下着を盗んだら許しません」
アザゼルから告げられたイッセーとオカ研女子部員の同居宣言の翌日の休日、元からイッセーの家にいた部長、アーシア、鶇、燕以外のメンバーがそれぞれの反応をしながらイッセーの家にやって来た。
もっとも、千秋と神楽は向かいの俺の家から数十秒だけどな。
ちなみに俺は千秋と神楽の荷物運びを名乗り出た。
まあ、向かいなんであっさり終わったが。
しかし、千秋に関しては向かいなので意味無い様な気もするが、まあ、ひとつ屋根の下と言うのが重要なんだろうな。
兄貴達に報告したら、ものスゲーテンションを上げていた。
ちなみにおじさんもおばさんも同居人が増える事には反対してない(って言うかむしろ喜んでた)。
それにしても、こんな一軒家でこんな人数入り切るのか?
「決めたわ!お兄様に頼んで、この家を増築しましょう!」
どうやら、問題は解決しそうだった。
後は本人達に任せて、俺は外に出て、空を見る。
そして、笑顔のレイドゥンの顔が浮かぶ。
俺は空に手を伸ばし、手で浮かんだレイドゥンの顔をギュッと握り潰す。
「お前が俺達の日常に再び手を出すんなら…!」
握った手に血が滲む。
「再び壊すってんなら…!」
俺の脳裏にレイドゥンの事で心配するイッセーの顔が浮かぶ。
安心しろ、イッセー。
今はまだだ…。
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