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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
エルフの城で 【4】
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ら立ち上がると大きな窓がある方へ歩いて行く。

「私には未来がわかるという能力―――――予知能力があります」

 エリザベータさんはそう言うと大きな窓を開け放つ。心地の良い風と優しい日差しが流れ込んできて僕は思わず目を細める。

「この能力のおかげであなたが来ることを知りました、ずっとお会いしたかったのですよ」

「は、はぁ……」

「フフフ、こちらへいらしてください」

 エリザベータさんはこちらに振り向くと手招きをしてきた。

「うわぁ………」

 エリザベータさんに言われるがまま近づいて行くと彼女が明けた窓から凄い景色が僕の視界に入り込んできた。

「とても………きれい……です」

 恐らくこの場所はとても高いところにあるのだろう……窓から城下町見下ろせる。下を見ると沢山のエルフたちがワイワイと楽しそうにしゃべっていたり、商談をしているのか太ったエルフとメガネをかけたエルフが紙を交互に見ながら怒鳴りあっているのが見える。その後ろでは数人の子供たちが追いかけっこをしておりそれを遠くから眺めている母親らしき人物がいた。さらに遠くに目をやると青々とした大草原が広がっておりその奥にはいくつもの山がそびえたっていた。

「フフフ、そうでしょう、私の自慢の国です」

 エリザベータさんはとっても……とっても優しそうな表情になる。そうか……この人はこの国がとても大好きなんだ……。

「あなたにお願いがあります」

「は、はい」

 突然、エリザベータさんが神妙な顔つきになる。

「一見平和に見える『アイスル国』ですが、見えないところで闇がどんどんこの国を蝕んでいます」

「それは……大変ですね……」

 エリザベータさんは僕の瞳をジッと見つめてきた。

「そこでケントさんにこの国を……いえ、この世界を救っていただきたいのです」

「はい!?」

 突然何を言い出すんだこの人は……。ぼ、僕に世界を救えって!?

「確かに私は無茶苦茶な事を言っております。しかし、この国は……もう限界なのです」

「は、はぁ……」

 エリザベータさんは悲しそうに大きな瞳を伏せる。

「我が夫、アーサーがなくなってから武官である将軍が権力を持ちすぎ、影では沢山の犯罪が起きています……どうかあなたの力でこの国を――――――――」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 僕はエリザベータさんの話を思わず遮る。

「僕はこの世界に来たばっかりなんです……まだ全然この世界のことがわからないし……こんな状態で世界を救えって言われても……」

 エリザベータさんはそうでしたとばかりにパンパンっと両手を叩く。すると隅の方にある小
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