第2話 エルフの城で
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何となく気まずい雰囲気が漂いお互いだんまりとしてしまう。
「け、怪我の具合はどうですか?」
このまま会話がないままになるのはまずいと思ったのか修道服のエルフさんが包帯でぐるぐる巻きにされた僕の腕を見ながら聞いてくる。
「か、かなり良くなっています……というか痛みが全然ありません」
僕は思ったことを口にする。
「そ、そうですか、よかったです!」
修道服のエルフさんは茶色のボブカットを揺らし、にっこりと微笑んだ。うわぁ……かわいい……。
「あ、あなたが治療してくれたんですか……?」
僕の質問に、はいとうなずきながら修道服を着たエルフさんは答える。
「は、はい……。私、宮廷専属の医療魔法師をしています、イオラと申します」
医療魔法師………? 医者みたいな感じなのかな……。って言うか今宮廷って言わなかった……?
「よ、よろしくお願いしますイオラさん。僕の名前は山崎賢人です。ケントって呼んでください」
「は、はい。よろしくお願いしますケントさん」
そう言って修道服を着たエルフ―――――イオラさんはまたにっこりと微笑んだ。
「ところで……」
「はい?」
僕はイオラさんに気になっていることを聞く。
「ここ、どこですか?」
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