奥義5. 剣士VS真拳使い 鼻毛と剣の真剣勝負?
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あ!あの構え!」
「もしかして!」
すずかとアリサが遊助の構えを見て驚き、恭也が何か仕掛けてくるかと再び木刀を構える。
そして遊助は誘拐犯と戦ったときに使ったあの技を繰り出した。
「鼻毛真拳奥義『鼻毛分身』!!遊助が一人、遊助が二人、遊助が三人…。」
「な!分身!?」
「こんなこともできるの!?」
分身していく遊助を見て美由希と忍が驚く。
そして十人くらいにまで分身した辺りで分身を止め、恭也を撹乱するように恭也の周りを走り出す。
「「「「「「「「「「さあ!この技を見破れますか!?」」」」」」」」」」
「(…本物はどれだ!?)」
「「「「「「「「「「ふはははははははははは!!!!」」」」」」」」」」
分身たちのスピードはどんどん上がっていき、床のほこりが舞い上がって徐々に分身たちの姿も目では認識できなくなってきた。
「けほっけほっ!」
「す、すごいほこり!」
「周りが全然見えないよ〜!」
「おかしいわね〜、ちゃんと掃除はしてるんだけど?」
「いやお母さん、そういう問題じゃないと思うんだけど。というかいつの間にマスクと防塵ゴーグルなんてつけたの?」
ギャラリーの方もほこりで二人の試合が全然見えなくなっている。
「こんなことができるとは…、それにこのスピード…。なるほどたしかにできるようだな。」
「少しは認めてもらえましたか?」
「ああ、だが…そこだ!!」
周りが見えない恭也は目を瞑り、ほこりの中の気配を感じ取りそこを木刀で突く。
突いたところからはドスッと鈍い音とドサッという倒れたような音が聞こえた。
それと同時に分身たちの走る足音も消えた。
「足音が消えた!」
「それに今の音!」
「もしかして!!」
美由希と忍とすずかが音に気付き他のギャラリーもハッとする。
「(手ごたえはあった…。)」
やったかと思う恭也。
ほこりも徐々に晴れていき突いたところもだんだん見えてくる。
しかしそこに遊助の姿は無かった。
「なに!?」
遊助の姿が無くそこにあったのは…、
一本の日本酒のビンだった。
「「「「「「「「「「「「日本酒!?何で!!?」」」」」」」」」」」」
辺りのほこりが完全に晴れるとほかの分身たちも全て日本酒になっていた。
「どういうことだ、たしかに当たったはず…。」
「まさか…。」
「何かわかったの、ノエル!?」
ノエルが何かに気付いたのか皆がノエルに視線を集める。
そしてノエルさんは自分の考えを皆に言う。
「まさか彼、やられたと同時に負けを認め日本酒になり勝利の美酒を味わえといっているのでは…。」
「そんなわけないでしょ!!」
ノエルのア
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