ターン35 光の結社とアカデミア−4F−
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十代もまたそれを見て笑っていたのだ。
「なあ三沢、やっぱりデュエルは最高だぜ!最後の最後まで何が起きるかわからなくて、だから何よりも面白い!」
そう少年のように純粋な瞳で語る十代に一瞬虚を突かれるも、ややあって三沢もゆっくりと何かを察したかのように微笑んだ。
「……ああ、そうだな」
「さあ、ここからが本当の本番だぜ!速攻魔法、リバース・オブ・ネオスを発動!フィールドのネオスと名のつく融合モンスターが破壊された時、デッキからネオスを攻撃力を1000ポイントアップさせて攻撃表示で特殊召喚する!」
エアー・ネオスが散らした羽の中から、三度フィールドに現れたネオス。その全身は、静かに燃える純白のオーラに覆われていた。
E・HERO ネオス 攻2500→3500
「行っけえ!ネオスでブリリアント・ダイヤに攻撃、ラス・オブ・ネオス!」
ネオスの右腕にオーラが集中し、目も眩むばかりの光を放つ必殺の一撃を放つ。迎え撃たんと放たれたダイヤモンドのレイピアを叩き折り、そのままいささかも勢いを落とさずにブリリアント・ダイヤ本人をも切り裂いた。
E・HERO ネオス 攻3500→ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ 攻3400(破壊)
三沢 LP100→0
「う……」
「三沢!」
吹っ飛ばされた三沢が、ややあって倒れた時に打ったらしい頭をさすりながら上半身を起こす。駆け寄ってくる十代を見て、何があったのか思い出したらしい。
「ははは、結局お前の勝ち、か……うっ!?」
「おい、無理して起き上がるなって」
立ち上がろうとしてバランスを崩し、また床に座り込む三沢。その不安定な様子に十代も一瞬どうするか悩んだものの、より危険な場にいるであろう友人のもとへ駆けつけるのを優先する。
「じゃあ三沢、俺は清明の様子を見てくるからな。きっと他の奴らももうじきここまで来るはずだから、お前も動けるようになったら来いよ!」
「十代、俺は……」
三沢の言葉は、十代には聞こえなかったようだ。最後にそれだけ言い残し、十代も隠し扉の階段を一気に駆けおりていく。その足音が完全に聞こえなくなるまで見送ってから、近くの机に寄りかかるようにしてどうにか三沢も起き上がる。軽く辺りを見回すと、斎王がなにか手書きで書類でも作っていたのか、紙とペンが転がっていた。
それをしばらくの間見つめたのち、おもむろに三沢は手を伸ばした。
一方その頃、1Fでは。
「魔法カード、クロス・アタックを発動!自分フィールドに同じ攻撃力のモンスターが存在する場合、1体の攻撃を封じることでもう1体はこのターン直接攻撃が可能となる。俺のフィールドには攻撃力2800のダーク・アームド・ドラゴン
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