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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン35 光の結社とアカデミア−4F−
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、背中に生えた翼を器用に動かして地面に降り立つ。十代の方を振り向いて、一度ウインクして見せた。

 N・エア・ハミングバード 攻800
 E・HERO ネオス 攻2500→3300

「ほう……」
「まずはエア・ハミングバードの効果を発動するぜ。1ターンに1度、相手の手札1枚につき500ポイントのライフを回復する!ハニー・サック!」

 三沢の手に残った2枚の手札から大きな花が生え、颯爽と飛び立ったエア・ハミングバードがこれまた器用にその花ひとつひとつから丁寧に蜜を吸い取ってゆく。

 十代 LP3900→4900

「これでよし、と。バトルだ!ネオスでジェムナイトマスター・ダイヤに攻撃、ラス・オブ・ネオス!」

 飛び上がったネオスが上空から加速度をつけてチョップを叩き込む。それを迎撃せんとマスター・ダイヤが大剣を構えるが、一瞬の激突の後大剣がチョップを受けた中心部分からぽっきりと折れてしまった。たまらず一歩下がったマスター・ダイヤの鎧に、もう一撃のチョップが炸裂する。

 E・HERO ネオス 攻3300→ジェムナイトマスター・ダイヤ 攻3200(破壊)
 三沢 LP4000→3900

「驚いた、まさかお得意のスカイスクレイパーも融合も使わずに攻撃力だけでマスター・ダイヤを越えてくるとはな」
「これで終わりじゃないぜ!エア・ハミングバードでダイレクトアタック、ホバリング・ペック!」

 N・エア・ハミングバード 攻800→三沢(直接攻撃)
 三沢 LP3900→3100

「さあ来い三沢、俺はこれでターンエンドだ!」
「1つ言っておこう、十代。マスター・ダイヤが倒されるのは俺の想定内……ここからが本番だ、とな」

 自身のエースが倒されたというのにまるで堪えた風のない三沢の態度にどこかゾッとするものを感じながらも、それを振り払うように首を振って十代は次に三沢が何をしてくるのかの観察にかかる。

「俺のターン、ドロー!永続魔法、ブリリアント・フュージョンを発動!この効果で呼び出す融合モンスターは攻守が0になるが、代わりにデッキのモンスターを素材として融合召喚ができる!」
「何!?デッキだけで融合召喚だと!?」

 長いこと融合テーマのパイオニア、ヒーローデッキを使い続けてきた十代でさえ聞いたことのない融合条件。融合の一番の弱みである手札消費の荒さも、その素材をデッキだけで賄うのであれば関係ない。

「デッキに眠るジェムナイト・ラズリー、クリスタ、ガネットの3体を素材とし、融合召喚!これぞ斎王様のもとで俺が手に入れたジェムナイトの新たなエース、ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ!」

 砕け散ったダイヤモンドのかけらが再び結集し、へし折れた大剣もより細身のレイピアとして生まれ変
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