ターン35 光の結社とアカデミア−4F−
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倒されていく。
だがこの階を担当するノース校四天王、酒田にはそれも完全に予想の範囲内だったようだ。
「ククク……なあ、ひとつ聞いてやろう。そろそろ種明かしもしたいしな!やいやいお前、お前の相手は全部で何人だと思う?」
「え?えっと、ひい、ふう、みい……貴方も入れて19人かな、ってさ。今はもう貴方しか残ってないけど」
そう答える彼女に、これ以上ないぐらい喜色満面の笑みを浮かべる酒田。
「残念だったなぁ!俺たちのチームは全部で20人いるんだよぉ!」
「え?でも……」
何か言おうとする夢想を遮り、今までずっと言いたくてしょうがなかったという風にペラペラと早口で喋りだす。
「いいか、よく聞けよ。お前はこれまで俺たちを1人ずつ順番に相手してきたと思っているようだが、それは大間違いだ。お前はずっと3人でのバトルロイヤルを続けてきたんだよぉ!」
酒田が何を言っているのかわからず、面食らう夢想。その様子に舌打ちをしつつ、つまりだ、ともう少し詳細な説明に入る。
「お前がまず最初の1ターン目をやった。そうだろ?だからお前のことを仮にプレイヤーAとする。そして次、そこでぶっ倒れてる奴の誰かがやった。これがプレイヤーBのターンだ。お前はその直後、もう1度プレイヤーAのターンが来たと思っていたようだが、それこそが間違いだ。その間にお前の知らない第3のプレイヤー、プレイヤー壱のターンがあったんだよ!」
「え……?」
「そしてお前がワンショットキルしてプレイヤーBのライフは1瞬で0になり、それと入れ替わりでプレイヤーCがBの枠にそのまま収まった。そして何食わぬ顔してターンを終え、またプレイヤー壱のターンが回ってきた。と、まあこういうわけだ」
衝撃の告白。つまり、自分を含む19人を丸々そのプレイヤー壱とやらのための囮にしたというのだ。そして勘の鋭い彼女には、もうこの先の展開が分かっていた。さっと彼女の顔が青ざめたのを満足そうに見て、駄目押しのさらなるネタバラシにかかる。
「もうこうなると、俺が何が言いたいのかはわかってるみたいじゃねーか?苦労したんだぜ、なにせプレイヤー壱があまり時間をかけすぎると、バトルロイヤルデュエルをデュエルディスクが認識している以上不都合が出てくるからな。運悪くキーカードがなかなか引けなかったせいで、こいつらの方が先に頭数がなくなっちまうんじゃないかと思ってハラハラしたぜ」
デュエルモンスターズでは、前のプレイヤーがターンを終えていないのに次のプレイヤーがカードをドローすることはできない。また、もしそんなことをしようとしてもデュエルディスクがその操作を受け付けない。なのでプレイヤー壱はそのキーカードが手札に来るまでサーチカードを使うだけのひまもなく、ひたすら目当てのカードが来るまでドロ
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