ターン35 光の結社とアカデミア−4F−
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とメタファイズ・アームド・ドラゴンが存在することで、メタファイズ・アームドのダイレクトアタック!はあ、はあ……どうした、今年のノース校はその程度か?だとしたら、俺がいなかったこの1年の間にずいぶん学校のレベルが落ちたようだな!」
連戦に次ぐ連戦に息を切らしながらも、まだ闘志の消えていない目で万丈目が白服相手に啖呵を切る。すでにその近くにはライフ0になってデュエルからはじき出された白服が山となっており、どれだけ激しい戦いが起きていたのかが垣間見える。
そんな万丈目の様子におそらく1年だろうか、まだ幼い顔立ちの連中が怖気づいたように一歩下がる……だが、そんな中でもなお重々しい雰囲気を崩さない者がいた。
「……怯むな、お前たち。すべては斎王様のため、例え捨て石としての役目であろうとも、その一瞬一瞬が斎王様を助けることとなる」
「「「ハ、ハイ!全ては斎王様のために!」」」
「天田……ええい、本当に性質の悪い宗教だな。そして何より、こんなくだらん中に俺がついこの間までいたということが最高に気に食わん!」
『そうよアニキ、やっちゃって!もしアニキがここで負けちゃったら、またアタイ達もぼろ雑巾みたいな扱いを……扱いを………あれ?確かに白い時の方がひどかったけど、やってることはあんまり変わってないような』
「お前は少し黙ってろ!」
まだおジャマ・イエローと軽口をたたき合うだけの元気は残っているが、それも空元気に過ぎない。少しずつだが確実に、状況は悪化していた。
「「「天田さん、助太刀参ります!」」」
「おいおい、ここにきて援軍だと!?」
『ひ〜っ!いっぱい来ちゃったわよアニキー!』
睨む万丈目の顔に、嫌な汗が一筋流れる。それを見て、普段寡黙なノース王四天王も会心の笑みを漏らすのだった。
そして、その頃の2階では。
「ドラゴネクロの攻撃、ソウル・クランチでそのモンスターの魂を奪い取り、攻撃力0になった抜け殻にワイトキングで追撃の螺旋怪談、なんだって。貴方のライフはこれで0、私はこれでターンエンド。あら、この程度かしら?ってさ。貴方達の顔には見覚えがあるけど、前よりだいぶ弱くなったんじゃないの、だって」
1対多という圧倒的不利な状況ながら余裕を崩さない、この夢想の言葉には訳がある。おそらくは本人たちの希望なのだろうが、ここで片っ端からやられているのは全員かつて夢想に告白しては『デュエルで私よりも強かったらいいよ、ってさ』というニコニコ笑顔での言葉の前に散っていった負け犬軍団なのだ。
雪辱を晴らすためにここに集まっているのであろう彼らだが、当然無双の女王とまで呼ばれる彼女のデュエルタクティクスの前にはちょっとやそっとのことでその実力差を埋められるはずもなく、まともな時間稼ぎにもならずばったばったと
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