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東方乖離譚 ─『The infinity Eden』─
episode1:親方!空から女の子(自分)が!
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用される事すら難しいんじゃ……
 ……っていうか此処何処ぜよ。開いた障子から外が微妙に見えるけど、こんな綺麗な場所って日本にあったっけ。
 ってか……ん……?
 ゆかりんが居る。見た事もない景色。謎の記憶喪失。
 ……よく東方二次でありがちな幻想入りシリーズの鉄板じゃないですかヤダーってうぉぉおぉおぉい??マジで??幻想郷??アイエエエエエエエ??ナンデ??ゲンソーキョーナンデ??
 よく見たら空に人影が浮遊してんだけど??翼生えてるんだけど??もしかしてアレあやや??あややややややややや!

 待て待て落ち着け、もし此処が仮に幻想郷だとしよう。それならば私はこれからどうなる?

 戸籍が無い→正体不明→信用されない→人里に住めない→宿無し

 ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!破滅する未来しか見えないぃぃぃぃぃっ!
 こ、こうなったらゆかりんに全力土下座で頼み込むしか……

「え、えっと……」

「言わなくても良いわ。宿なら霊夢に貴女を泊めるよう言ってあるし、戸籍も一応登録しておいたわ。安心なさい
 今なら質問も受け付けるわ」

 さっすが僕らのチートスキマ!話が早くて私感激しますた!
 ……って、戸籍を登録したって……私自分の名前分からないんですけど……?

「あの……それ、名前って……」

「ああ、貴女の記憶を探ってそれっぽい名前を見繕っただけよ。貴女はこれから『ヒメノ』。良いわね?」

 アッハイ。
 ヒメノ……ヒメノね……おお、ゆかりん命名って考えると中々感慨深いモノが……

 「…………」

 ……?何故だ、ゆかりんが訝しむような目でこっちを見ている。やめろっ!見るな!そんな目で俺を見るなぁっ!
 女だけどねっ!
 まあ取り敢えず訪ねてみよう。このゆかりんは優しいゆかりんだ。二次創作でよくある鬼畜ゆかりんじゃなくて良かった。

 「……あ、あの……?」

 やべっ、声裏返った。ちくせう……おのれコミュ症、こんな所でも私の運命の出会いの邪魔をするかぁっ!
 あっ、ゆかりん笑った。ってか笑われた。軽〜くだけど吹いてた。ショック。駄菓子菓子(だがしかし)我々の業界では御褒美ですってかその笑顔が最大の報酬です犬と読んで下さいマイマスター!

 「ふふっ、何でもないわ。杞憂だったみたい。
 ……ところで、貴女、何か気になっている事は無いのかしら?」

 「気になっている事……?」

 気になっている事……と言っても、何故此処に私が来たのか位か……
 ……ってか、アレ?ゆかりんって外と現実を自由に行き来出来なかったっけ?アレ?私もう帰れる感じ?勝った!第三部完ッッ!
 ……んな訳ないよね、戸籍登録してんのにすぐ帰れるって戸籍作った意味無いしね。
 ってか私何時
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