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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
五十九階層攻略前
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はずなんだけどなぁ



「ナンバ・式とやらのテントはここか?」

「……は?」

ちょうどもう寝るかと準備を始めていたときだった。

なんか来た。詳しくいうと、【単眼の巨師(キュクロプス)】が来た。

……え? なにそれ聞いてない


「……なんのようだ?」

「そんなに睨むな。明日、共に冒険する仲間であろう?」

俺が許したわけでもないのに、テントに入ってくる椿・コルブランド。

よいしょ、と腰を下ろしたコルブランドはそのままほうほうとテントの中を見回している。
……ほんと、何しに来たんだこの人

「ふむ、何もないな」

「当たり前だ。それと、もう一度聞く。何をしに来た、【単眼の巨師(キュクロプス)】」

警戒するように見ると、まあ落ち着けとばかりに手で制する。

椿・コルブランド。鍛冶の大派閥、【ヘファイストス・ファミリア】の団長。そして、オラリオ最高と言われる【最上級鍛冶師(マスター・スミス)】の称号を持ち、鍛冶師(スミス)でありながら、Lv5の第一級冒険者でもある女だ。
大陸のドワーフと極東のヒューマンとのハーフであるらしいが、見た目は褐色肌に黒髪のなかなかグラマスな女性だ。おっと、今煩悩が

身長も170程で殆ど俺と変わらない。あれだ、姉御? といわれるのが似合いそうだな。多分

で、そんなのが何故に俺のところを訪ねてきたのか、と。

「それと、その二つ名で呼ばないでくれ。怪物(モンスター)のようで好かん」

「おっと、そりゃ悪いな。んじゃコルブランド、何のようだ?」

できれば、今すぐにでも帰ってくださいという念も込めて

だが、そんな思いは届かなかったようだ。

「待て、そう急かすな。聞けばお主、不壊属性(デュランダル)の武器を持っておるとか?」

「だからどうした」

「頼むっ! 手前に一度見せてくれっ!」

「だが断る」

「即答っ!?」

あからさまに落ち込んだ様子を見せるコルブランド。
はて、こいつはいったいどこからそんな情報を得たのやら

「で? 何でそんな話になった?」

「いや、お主の分の武器を作っていなかったと思ったが、フィンに聞けばもう持っていると聞いたのでな。ならばと思いこうして頼みに来たのだ」

「フィンさんが、ねぇ……」

「うむ。お主の専属のガドウに聞いても教えてくれん。なら、手前自ら赴くしかないだろう」

「そもそも、俺のを見に来る必要性が感じられないんだけど?」

「武器を作るものとして、当然のことだ」

あかん、話にならん。

「ともかく、他派閥にそう
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