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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
018話
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だ!?」
「最初は、ノーガードでいてやるよ」
「おのれぇ愚弄するか!!ウェポンARM スクリューサーベル!!」

手首に装備されているARMを展開するフック、付け根から刃先までがスプリングのように曲がったレイピアのような剣。それを伸ばすようにアルヴィスへと襲い掛かる、だが目を閉じているのにも拘らず剣の軌道を読んでいるのか全てを避けきるアルヴィス。

「如何した、もう終わりか?」
「むむむぅ、後悔させてやるぞよ!ウェポンARM フィッシィングロッド!!」

サーベルの次に展開したのは先に鋭利なフック状の針が付いた長い釣竿であった。長い長い糸の先に付いた針をアルヴィスに向けるがその動きは単調な物で避けるのは容易い、だが

「追尾せよ!!」

突如針は自らの意思を持つかのように動き始めアルヴィスを追尾し、肩の部分の服に突き刺さった。アルヴィスを渾身の力で持ち上げたフックはダメ押しと言わんばかりに新たにARMを展開した。

「空中では逃げられぬ!ハープーンピアス!!これで終わらせるぞよ!!」

巨大な銛を抱え、それを渾身の力でアルヴィスへと投げつける。空中に放り投げられた身、回避など出来ないがアルヴィスは落ち着いていた。そして銛が身体に迫ったその時!

「お、おおおお!!!?お、折ったぁぁああああ!!?!?」

その腕で銛の圧し折りそのまま何事も無かったかのように地面に足を降ろした。フックはそれの驚愕し言葉を発せられなかった、彼にとってこれは相手を確実に仕留めてきたコンボだというのにあっさりと打ち破られてしまった。

「あの男」
「強い」
「やっぱりカッコいいですぅ♪」

チェスの駒のメンバーもアルヴィスの実力の高さに目を張っていた、これでもはもうフックに勝ち目はない。だがラプンツェルとその弟であるギロムはただ単にフックは弱くて使えないとしか思っていなかった。

「姉ちゃんあいつ使えねぇぜ」
「にゃははははは!!おいMrフックゥ!!負けたら解ってるねぇ?制裁が待ってるよぉお!!」
「む、無茶を言うな……あの男はまだARMすら出していないんだぞ!?」

フックは既に自分とアルヴィスの実力の差をはっきりと理解し自分には勝ち目など無いことは理解していた。だが此処で負けを認めてギブアップしてもラプンツェルに粛清されてしまう、勝つしかない。勝ち目など無くても勝つしか自分に道は残っていない!

「(こうなれば某の奥の手を出すしかない!魔力を極限にまで高め、狙いを定め……)」

静寂の戦場、アルヴィスはフックの動きを警戒しているのかじっと相手の様子を伺っている。フックは魔力を練り上げ限界まで高め手ながら狙いを定めている、そして魔力が極限に達した時!

「今だ!いくぞ!アンガーアンカァアアア!!!」


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