番外 リオINフロニャルド編 その3
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を突っ込むとそこから4つのグラスとピッチャーを取り出した。
「い、一体それは何処から?」
たまらずコロナが突っ込んだ。
まぁ、気になるよね。袋の大きさとグラスの容量を考えればどうやっても入らないものね。
「何を言ってる。デバイスの格納領域だって似たような事はできるだろう」
「そ、そうですね」
説明は面倒なのかする気は無いようだ。
だけど、目の前のそれはただの袋だよね?
アオお兄ちゃんは中庭を歩き回り、地面に落ちている木の葉を4枚拾い上げ、グラスにピッチャーから水をつぎその上に木の葉を浮かべ、あたし達に一つずつ手渡した。
「これは?」
アインハルトさんの質問。
「念における四大行。纏、練、絶、そして最後が」
「発…」
あたしの口から漏れた言葉にヴィヴィオ達が「はつ?」と疑問を浮かべた。
「そう、『発』。オーラの操る技術の集大成」
それから念には強化系、変化系、具現化系、特質系、操作系、放出系の六系統有り、それぞれ個人の資質が分かれると説明される。
そして、それをどうやって見分けるのかに関係するのが先ほど渡されたグラスだ。
水見式と言う。自分の念系統を知るための儀式。
「両手でグラスを挟んで『練』をする、その変化で自分の系統が分かる。リオ、ちょっとやってみて」
「はいっ!」
グラスを地面に置いて座り込み、両手で挟み込むようにして、『練』
「えっと、何か起こるんですか?」
変化の無いグラスに戸惑うヴィヴィオ達3人。
「コップの水を舐めてみて」
言われるままに皆人差し指をつけて一滴グラスの中の水をなめる。
「何これっ!」
「あまーい」
「ガムシロップでもそそいだんですか?」
「いいや、ただの水だよ。それは自分のものを舐めてみれば分かる」
言われるままに自分のグラスの水をなめてみた3人。
「本当だ」
「ただの水です」
と、ヴィヴィオとアインハルトさん。
「水の味が変わるのは変化系の証、リオは変化系と言う事だね」
と、アオお兄ちゃんが答えた。
「変化系、オーラを何かに変化させる事に優れている系統。炎や雷と言った現象や、風船のような弾力をオーラに持たせる事も可能。自分に有っていると感じれば、予想外な物への変化も可能だろうね」
「もしかして、あの火の玉って」
「火の玉?」
どういう事とアオお兄ちゃんがこちらを向いた。
「えと、以前オーラの扱いでどんなものかと言う事で火遁豪火球の術をヴィヴィオ達に見せた事が…」
なるほど、とアオお兄ちゃん。
「確かにリオは変化系だし、炎に変換したりするのに向いている。しかし、リオが見せたのは忍術。一定のプ
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