アイングラッド編
紅き剣閃編
Sardonyx―黒・白・紅
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どり着いた。
「よっ、来たな」
「お久しぶりです、レイさん」
「おそーい!」
「……ホルン姉。時間前だよ?」
「……アード、どうせ言ってみたいだけだから気にしなくていいよ」
「ぐっ……」
円卓の机が置かれた部屋に馴染みの5人が居た。
オラトリオ・オーケストラの幹部にして、ギルド創設メンバー+1。俺の最も古い友人達だ。
「……漫才はいいから、調査結果だけ聞かせてくれ。明日は早起きしなきゃいけないんだ」
「ん。じゃあ俺から行くぞ。現在、ラフコフの逃げた残党は目立った騒ぎを起こしてない。カルマ回復クエストでグリーンになったやつらもいる。更正した訳じゃないだろうが、今のところ驚異無しだな。引き続き、監視はする」
「はーい、次あたしね。ここ一週間中層で目立った事件なし。死者もゼロだよ〜。危なっかしいやつはいたけど」
「そうか。まあ、それなら暫く最前線で戦っても大丈夫だろう……で、こっからが本題だが?」
「……PoHに動きがあった。グリーンになってたけど、あちこちで悪巧みしてる。レイがさっき知らせてくれた、クラディール。そいつは接近されてた」
「……ついに攻略組にちょっかい出してきたか……」
「……煩わしいわね」
「仕方ない。俺の方で対処しとくよ……アスナの護衛だし、そいつ」
がたん、と音をたててカイトが立ち上がった。
「レイ。今すぐそいつをぶった斬りに行く。そいつは今何処に居やがんだ!?」
「落ち着け。やつはまだグリーンだ。安心しろ明日から俺とキリトでアスナと組むことになった。モンスター以外は絡んでこないよ」
「なら、俺も一緒に……」
「却下。仕事しろ……と言いたいとこだが、まあいいや、2人の邪魔しない範囲で」
「…………はい」
うん、お前はヒジョーに複雑だろうが我慢しろ。そう決めただろ?
「さて、最後になるが『あの件』に関して、俺が出した結論だ」
全員の目がこちらを見た。そこにはまるで戦闘時のような真剣な光があった。
「――は―――に於いて決行する。……参加するかどうかはお前達次第だ」
全てを終わらせるために決行する最終作戦。そのための布石はもう揃った。これ以上の惨劇を防ぐために行う『聖戦』だ。
ゲームの終焉は近い―――
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