第3話「かんせん」
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「....あれ?」
応急処置を済ませた時、ある袋に気が付く。
「感染症別救急セット....?」
まるで、この状況を予想してたかのような物だった。
「....打ってみるか....。」
震える腕を抑えつつ、中から注射器を取り出す。
「一応、怪我に近い場所に...。」
この時、俺は救急セットにΩのマークがあった事に気付いてなかったのだが...まぁ、結果としては関係なかったので置いておこう。
「....ふぅ...。」
注射をして、何とか落ち着かせる。
「...あ、あれ...?意識が....?」
少し気を抜いたからか、急速に意識が薄れて行く。薬のせいかもしれないが...。
「(....まぁ、これでゾンビと化すなら、それまでだったという事...か...。)」
そこまで考えて、俺は棚にもたれつつ、死んだように眠りに入った。
〜おまけ・その頃の友人〜
「う〜ん....遠い...。」
「学校に行きたいけど、なんで私の家って学校と離れてるんだ...?」
「...まぁいいや。ゆっくりじっくり行こう。」
〈あ゛あ゛あ゛〜...。〉
ぐしゃっ!
「あっ、コンビニを経由して行けば食料とかも何とかなるかな。」
襲ってきたゾンビを流れ作業のようにバールで叩き潰す。
「...私が学校に着いた時に間に合わず全滅とかは嫌だなぁ...。」
メンタル的にきつい。と言いつつ、まるで無双のように友人の通った道はゾンビによる死屍累々な光景が広がっていた。
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