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ぶそうぐらし!
第3話「かんせん」
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準備室...!」

  扉の前にはあまりゾンビはいない。こっから駆け抜ければ中に避難できるだろう。

「はっ!」

  唯一いた一体のゾンビを倒し、電算準備室の扉を開けて中に入る。鍵は開いていたようで助かった。

「中には...いない。」

  運よく、中にはゾンビがいなかったので、とりあえず扉の鍵を閉める。

「....っ〜〜...!助かったぁ....!」

  さすがに噛まれて終わるかと思った。そう思って安堵していると。

〈う゛あ゛あ゛ぁ〜....。〉

     ドン!ドン!ガリガリガリ...!

  ゾンビ達が扉を叩いたり、ひっかいている。

「ちっ...!」

  とりあえず重い物をドアの前に置いて、塞ぐ。

「このドアが部屋の内側に開くタイプなのが仇になったか...!」

  外側に開くのなら、抑える必要は...あるのか。じゃあ、特に関係ないか。

「このままじゃ、ジリ貧だな...。」

  どうやら数が多いらしく、次から次へとドアを開けようと集まってくる。

   ―――...クラッ...。

「っ...!(また...!)」

  また眩暈がした。一瞬、視界がぼやける。

「これは...熱...?」

  まさか、風邪がぶり返したのか...?

「ちく..しょう...こんな時に...!」

  疲労のせいか、しっかりと頭を働かす事ができない。

     ガリガリ...!ドンドン!ミシ...

「(...やばい...まさか、ドアが...?)」

  ドアから軋むような音が聞こえてくる。

「くっ....!」

  それに比例して、ドアを押してくる強さがさらに強くなっていく。

「(くそ...!風邪のせいで、力が...。)」

  上手く力が入れられない。このままだと...!

     ドンドンドン!ミシ...ミシ....バン!!

「くぅっ....!!」

  ついに押し切られ、ドアが開いてしまう。その際に、俺は弾き飛ばされる。

「(完全に袋小路...!突破するしかない...!)」

  数がどうとか言ってられない。刀をすぐさま構え、ドアから入ってくるゾンビを叩き倒す。

「はぁっ...!はあっ....!」

  疲労と風邪が重なり、いつものような動きができない。それでも無理矢理出入り口を突破して、ゾンビの群れを抜けようとする。

「(やばい....!)」

  横からくるゾンビを刀で壁に叩き付けるように頭を粉砕する。肉の潰れる音と共に血飛沫が飛び散る。その血飛沫が収まる間もなく違うゾンビが襲ってきたので、さらにそれを叩き飛ばす。

「(やばい...!やばい...!)」

  
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