戦闘校舎のフェニックス
フェニックス眷属対グレモリー眷属+兵藤一誠(1)
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リアスがソファに腰を下ろしながら言うが、俺も余裕だがリアスも意外と余裕らしいな。朱乃もお茶の準備をし始めるが、確かにレーティングゲームは短時間で終わるものではない。短期決戦もあるが大概は長時間使う。チェスのようにな。
「『レーティングゲーム』は戦場を使い込んでこそ意義がある。大抵の場合は、両陣営の本陣は砦か城、または塔になるわね。本陣と本陣の間に森や山、川、湖を挟んで大掛かりな戦闘をするのよ。今回は学校が舞台。祐斗」
「はい」
リアスに促され、木場がテーブルの上に地図を広げた。見たら学校の全体図だったが、よく見るとチェスのボードに倣っているらしい。リアスは旧校舎、新校舎の端っこを赤ペンで丸をした。俺達の本陣と相手の本陣に印を付けた。
「私達の本陣近辺に森があるわ。これは私達の領土と思って構わないけど、逆に新校舎はライザーの陣地ね。入った瞬間、相手の巣の中に入ったと思って頂戴。校舎は新校舎から丸見えだけど、ここをただ通過するのは危険だわ」
リアスはこう考えていたが、ここからは丸見えで吶喊したらあっという間に全滅してしまう。なので作戦でどこかを潰すのだろうと思った俺だが、ここから移動するのは魔法陣では無理だろう。ここからの移動は、自分の足のみ。空からってのも有りだが、リアス達は多分無理だろうし、目立つからな。
「新校舎に行くには裏の運動所からかな」
「普通ならそう考えるが妥当かもしれないけど、そんなの相手だって理解しているわ。運動場に下僕を配置するでしょうね。・・・・運動所にある部活棟。ここに『戦車』か『騎士』を置くかしら。いえ、運動場みたいに広い場所なら機動力が求められる。『騎士』を一名置いて、下に『兵士』三名となるから、四名配置かしら。それなら運動場全域を把握できる」
そこへ木場が意見を言う。
「部長、旧校舎寄りの体育館。これを先に占拠しませんか?ここを取れば新校舎までのルート確保できます。体育館は新校舎とも旧校舎とも隣接してますし、相手への牽制になります」
木場の意見に部長も頷く。
「ええ、私もそう思っていたわ。まずは体育館を取る。場所的に相手が投入してくるのは『戦車』かもしれない。室内だから、機動力の『騎士』よりも破壊力の『戦車』の方が特性を活かせるわ」
俺は理解出来るが、アーシアは分かってなさそうだ。戦略分析は大事だし、遊撃だが指示には従うさ。
「祐斗と小猫は、まず森にトラップを仕掛けて来て頂戴。予備の地図も持っていって、トラップ設置場所に印をつけるように。あとでそれをコピーして全員に配るわ」
「はい」
「・・・・了解」
命令されると、木場と小猫ちゃんは地図と怪しげなトラップグッズを手に持って部室を出て行った。俺は刀の整備をしていたが、いつでも出撃準備でき
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