第1章:平穏にさよなら
第9話「お見舞い」
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「えっ....?....って、私そういう感情はまだ持ってないよ!?」
緋雪ちゃんに盛大に勘違いされた。...いや、確かに他の男子達よりは仲がいいけど...。
「“まだ”...ですか。」
「ちょ、言葉の綾だよそれは!」
別に志導君に対してそんな関係になりたいとか思ってないし!いや、嫌いではないけどさ!
「あはは...分かってますよ。」
「...まったく...。」
前世と合わせて何歳かは知らないけど、今世での年上をからかわないで欲しいよ。
「っ....。」
「...?大丈夫?」
突然緋雪ちゃんが頭を押さえたので、心配する。
「...大丈夫です。まだ、熱が残っているので...。」
「あっ、そうだったね...。」
今の緋雪ちゃんと志導君は熱を出してるんだった。普通な装いだったけど、それは普通の風邪とかじゃないからってだけで、安静にしておくべきなんだ。
「そ、そろそろお兄ちゃんの所に戻りましょう..。」
「...ホントに大丈夫?フラフラしてるけど...。」
緋雪ちゃんがリビングに戻ろうとして足が覚束なくなる。
「だ、大丈夫でsきゃっ!?」
「わわっと....。ほら、言った傍から...。」
躓いてこけそうになるのを、私が抱き留める形で阻止する。
「ご、ごめんなさい...。」
「いいよいいよ。」
...あ、でも抱き心地がいい...。それに、何か...母性本能みたいなのがくすぐられる...。
「...ね、もう少しこのままでもいい?」
「ええっ!?は、恥ずかしいです!」
「いいからいいから♪」
あぁ...緋雪ちゃんが小柄だから余計に抱き心地がいい...。
〈(...マスターに変なスイッチが...。)〉
「そうだ、熱でふらつくなら、私がこのまま連れて行ってあげるよ。」
「ちょっ!?やめてください!」
なんかシリアスが一気にギャグっぽくなったけどいいよね!
=優輝side=
「...どういう状況?」
少し二人と雑談をしていたら、緋雪の部屋から、聖奈さんが緋雪を抱きかかえた状態で降りてきた。
「なんか...緋雪ちゃんが可愛らしくて。」
「司さんが、離してくれないんです...。」
ふむ、よく分からんな。
「だって、なんか母性がくすぐられるんだもん。」
「私は恥ずかしいです!」
...なんか、仲のいい姉妹みたいになってないか?
「随分と仲良くなったみたいだね。名前を呼ぶようにもなってるし。」
「えっとね、せっかくだからって感じに提案したら、お互いに名前で
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