第六十三話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てくれよ」
「おう!これで攻略が楽になるかもしれないしな」
それはどうだろう?
一ヶ月ほどここにこもりきっているが、ようやくシリカのバトルヒーリングの熟練度が900を超えた所だ。
600を越えた頃から熟練度が上がりづらくなり、カンストまでは予想であと2週間といった所だ。
こんな所に一月半もスキル上げのためだけに通う奴が居るだろうか?
まあ、実際やってる俺が言うべき言葉ではないけどな。
『アイテムの知識』の方は湯水のごとくコルを投資した結果、二週間ほどでカンストした。
「『アイテムの知識』の方の情報も流しても良いんだろう?アイテム効果が3倍は実際卑怯じゃね?」
「だがそれまでにつぎ込むコルと時間が有ればだろ?」
そう、アイテムの知識は950を超えた所で化けた。
それまで精精1,5倍程だったのが残りの49で3倍にまで伸びたのだ。
これは凄い事だろう。
「だけど、時間が掛かりすぎる。特にバトルヒーリングだ。これをカンストさせるまでに一月半、毎日ここに通ってじっとしていなければならない。当然経験値もコルも稼げない、さらに攻略組からのレベルは離されると、三重苦だぞ?」
「まあな…」
それでもここに通うクライン達一行は我慢強いのだろう。
一応アスナにも連絡したが「時間が掛かりすぎ!短縮方法が見つかったら教えて」と、返された。
いや…これ以上の短縮は無理じゃね?
「しかし、シリカの奴は少し見ないうちにかなり上達したよな?オメェの教え方がうまかった所為か?」
特に何もする事が無いというのは精神上良くないので、バトルヒーリングが毒継続ダメージを越えた頃からシリカは両手にダガーを持ってひたすらに御神流の練習をしていた。
その剣筋はまだまだ合格点はやれないが、速く、鋭い。
「毎日の反復練習の賜物だ。彼女は強いよ。街で模擬戦をする時なんてたまに俺が受けきれないことがある位だ」
「へぇ、それは凄いな」
命が掛かるとこれほどまでに人は上達速度が変わるものなのか。
元々才能が有ったのかも知れないが、御神の血が確りと流れていたなのはがあのくらいに成ったのは修行を始めて3年がたった頃だったか。
「クラインなんてひとたまりも無いかもしれないよ?まあ、それは戦闘と言う範疇であって、この世界では数値的なステータスが絶対だから、レベル差は技術で埋められるものじゃないけどね」
戦闘経験とレベル的高ステータスがあって始めてこの世界で強者足りえる。
逆に言えば、技術だけではどうやっても超えられない壁が存在すると言う事でもある。
ままならないな…
「話は変わるがよ、オメェのその武具はオーダーメイドだよな?」
「ん?ああ、そうだな」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ