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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
017話
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元々は二人とかじゃないんですかね?」
「元は、二人……?」
「そう、エドとアランが一緒だったみたいに何かの理由で二人だった人間が一人になっちゃったとか」

スノウが提唱した仮説、それはエドとアランがダークネスARMによって合体させられてしまったように元々は二人の人間だったがそれが融合してしまいジークという人間が誕生してしまったという物。その影響で記憶を失っていると考えれば合点が行く。

「ふむ………十二分に有り得るな、その為にシャドーマンが分身したと考えれば自然と納得がいく。そのシャドーマンの姿がドロシーに似ているのはジークの心の中を占めているのがドロシーだからか、はたまた元の人物がドロシーに似ていたかのどちらかだな」
「だとしてもジークが一番辛い修行になるだろうな、自分と同じ実力っつってもそれが二人で全力で襲い掛かってくるんだ」


「これが、俺の心の形……そうか、生前の俺か!!」

襲い掛かる魔力弾を回避し続けながら魔力の斬撃を飛ばす、それはあっさり打ち消されてしまうがその間に接近し一閃!遂にシャドーマンに一撃を加えることに成功する。

「おっとっ!」

背後から迫ってくるドロシー似のシャドーから距離を取りながら思考する。一体のシャドーマンは今の自分であるジークの影、ならばもう一体の影は何故ドロシーの姿をしている。それは自分の心にドロシーという女性がどれだけ刻まれているか、その表れである。

「今の俺と昔の俺がタッグを組んで襲ってくる、か……辛い修行になりそうだがやってやろうじゃないか!!!」

降り注ぐ魔力のレーザーと剣撃、恐らく尤も辛い修行を送るのは間違いなくジークだろう。だが逆にそれがジークの闘志を燃え上がらせた。

「やってやろうじゃねぇか!強く、強くなってやろうじゃねぇか!!チェスの駒にいる俺を欲しがってる奴を倒す為にもな!!!!」
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