戦闘校舎のフェニックス
いつもの登校風景×アーシアの初契約
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ら、俺が壊れるわ」
松田が、頭を抱えながら喚いていたので静かにさせる為にもう一発ハリセンで叩いた。まあ頭を抱える事に関しては、知っているが俺の家にはメイドがいる事もコイツらは知っている。もちろんクラスメイトも知っているから、全男子の敵とも言われているし全女子からは毎年開催される。
体育祭には、一番頑張った人には何でも叶えてやると言っては高い化粧品や服にアクセサリーをプレゼントしている。それより松田は一応生きてるが、元浜が冷静にこう言ってきた。
「一人ぐらい紹介してくれ」
と言ってきたが、即刻却下してからのハリセン一発で黙らせた。俺は勝ち組であり、コイツらは負け組だと言うのは始めから分かっている。ホームルーム中、松田と元浜が余りにも静かだったのか先生が心配してきたが、クラスメイト達はこう言ったのか納得して持ち場に戻った。
『兵藤のハリセンで静かにさせました』
とね。コイツらは他の女子とは全く縁が無いし、相手すらされない負け組の典型的な所だ。人間の女子ならここにいるクラスメイトや他のクラスにもいるが、コイツらと話せる女子はいないだろう。
今夜俺はバイクを飛ばしていた。後部座席にアーシアを乗せてチラシ配りをしていたが、眷属では無いがこのくらいの手伝いをしないといけない。チラシ配りが悪魔稼業の最初のステップなので、アーシアが行こうとしても自転車が乗れない事が判明した。
「じゃあ俺も手伝いします」
と言ってバイクで移動しながら、チラシ配りを手伝っていた俺だった。目的地の民家前に着くと、バイクの後部座席にいたアーシアが降りてポストに投函した。
「完了です」
再び後部座席に乗った事で、全てのチラシ配りを終了した事で旧校舎に向かって発進した。あの民家に投函したチラシは、この前思ったようなチラシである。専用の魔法陣をチラシに印刷し、普通のチラシのように宣伝文句を書けばいいとか。
今の生活で充分な人間だとどうでもいい紙だが、何かに飢えている人間が手にすると無性に使ってみたくなる呪い付きである。悪魔はチラシの魔法陣を介して契約者となる人間の前に出現し、代価を貰う代わりに願いを叶えるという仕組みだ。
現代式悪魔召喚術で、下僕悪魔になったら最初の仕事がこのチラシ配りな訳だ。俺は悪魔ではないが、協力者なので必然的に仕事を手伝っている。一定期間これを配る事が慣わしとなり、本来悪魔専用機械で欲深い人の家を探索するが俺の場合はその技術をこちら側としてプログラムしている。
家から家へ移動してチラシを投函し続ける事が、最初の仕事である。それと悪魔を信じている人間は、駒王町以外は分からないが少なくとも三大勢力トップとは盟友であり飲み友だ。
「一誠さん、本当によかったのですか?」
「ん?何がだ」
ち
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