第1章:修正の始まり
第4話「夢を追う」
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が悪かったらそれはあっ君のために作った機体じゃないね!」
横入りして解説をする束。...お前も説明したかったのか。
「本来ならその機体と操縦者の相性とかから自然発生する固有の特殊能力がワンオフなんだけど、夢追の場合は夢追自身の固有能力なんだよ!」
「夢追...自身の...?」
良くわからないような顔をする秋十君。...見ればクロエやユーリちゃんも分かってなさそうだ。
「まぁ、まずはこれを見てみなよ。夢追のワンオフだ。」
そう言って夢追の資料のデータを秋十君に送る。
「....“大器晩成”....?」
「そう。最初はてんで使い物にならない能力だけど、その名の通り、後になって強力になる能力だ。」
「これが、夢追自身のワンオフ...?」
夢追と大器晩成が結びつかないのだろう。秋十君は首を傾げる。
「...“夢”って言うのはさ、叶えようと思った時は、全然叶えられそうにないけど、少しずつ、少しずつその夢に追い縋ろうと努力してきたら、いつかは叶うモノだって、私は思うんだ。」
「夢を追い求めるために努力して、いつかはその夢が実る...。大器晩成って言うのは、それを表してたりもすると思うんだ。」
「....そうか。だから、“大器晩成”...。」
納得がいった顔をする秋十君。
「その、“大器晩成”って、どんな能力なんですか...?」
「おっと、ゆーちゃんやくーちゃんは資料を見てなかったから分からなかったね!はい、紙媒体の方の資料だよ!」
そう言って夢追の資料を二人にも手渡す束。
「“大器晩成”の能力は、操縦者のISを扱う時間に比例して全ての能力が加算というモノだ。」
「それだけ聞くと、確かにシンプルなんですけど...。」
「...なんですか、この仕様....。」
クロエが驚愕したように声を上げる。
「その加算される割合というモノが、100時間×0,1倍だ。」
「そんなの、全然割に合わないじゃないですか!?」
そりゃそうだ。専用機持ちでも、搭乗時間は500時間も行かない。例えそれでも、たったの1,5倍だ。あまりにも割に合わなさすぎる。
「...だから、“大器晩成”なのさ。」
「だからって、これはさすがに...。」
「いや、秋十君の努力と合わせたら、ちょうどいい能力なんじゃないか?」
元々秋十君に合わせて作った機体なんだ。使い物にならない能力なんてつける訳がない。
「秋十君は、才能を全て努力で補っている。その努力の結晶は、俺たち天災にも引けを取らない程だ。それを、ISに反映してみな?」
「っ....!」
「それに...秋十君。そのISを使いこなす努
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