第1章:修正の始まり
第4話「夢を追う」
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ユーリちゃんが驚いたように聞いてくる。
「いや、ちょーっとばかし違うかな。」
「このISは確かに次世代型だよ。だけど、これは私達の“夢”を追うため一から作り上げた完成されたIS...。完成された世代ならその後に出る世代はない。そしてこのISは操縦者に合わせて進化し続ける。...言うなれば“最終世代”...だね。」
「最終...世代...。」
秋十君はそう呟きながら夢追に触れる。
〈マスター、織斑秋十様を認証。初期化及び最適化を開始します。〉
「えっ!?ええっ!?」
女性の声と共に、秋十君に纏わりつくように展開される夢追。その事に秋十君は戸惑っているようだ。
「あ、そうそう。最終世代は男女関係無く乗れるようになってるからね。...まぁ、それは秋十君専用の機体だけど。」
「せ、専用機ですか!?」
「そ。俺と束が秋十君に合わせて作ったISがこの夢追だ。」
元々、洗脳される寸前の束は秋十君にもISをあげるつもりだったらしい。だから、このISに使われているコアはその時のコアだとか。
「俺に...合わせた...。」
「その通り。秋十君は、シンプルで応用に生かせるものと、トリッキーだけど使いこなせば強いもの。どちらのが使いやすい?」
「えっ?...俺は才能がないから、シンプルな方がやりやすいですけど...。」
予想通りの答えだな。まぁ、その通りだけどさ。
「そんな秋十君に合わせたISがこの夢追なんだ。武装もシンプルなものでしょ?」
夢追の今の武装は、近接ブレードが刀型と剣型の予備を合わせて四本、遠距離武器はハンドガンとアサルトライフル、ショットガンが二丁ずつで、他には手榴弾型の爆弾が何種類かぐらいの、特殊な武器のないシンプルなものだ。
「ISなしでも使われるような武器をIS用に強化しただけなシンプルさだ。これなら使いやすいでしょ?」
「..なんか、軍人とかみたいな装備ですね...。」
「本来ならその武器の代わりに宇宙開発のものを入れるはずなんだけどねぇ...。ま、世界が変わるまで我慢してね。」
戦闘用に装備を整えた結果がこの軍人染みた武装だ。ブレードは少し違うけど。
「あ、それと単一仕様能力がもう使えるようになってるからね。」
「えっ!?それって、確か二次移行しなければまず使えないんじゃ...。」
まぁ、普通はそうだね。...というか、秋十君も結構ISについて分かるようになってきたな。
「実はだねあっ君!そのワンオフは少し特殊でねー、元々あっ君のために作った夢追なら、相性の有無は関係ないんだよ。というか、相性
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