第1章:修正の始まり
第4話「夢を追う」
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
=桜side=
「桜さーん。これ、解析終わりましたー。」
「ありがとうユーリちゃん。そろそろ一段落つくから先に一休みしておいてくれ。」
「分かりましたー。」
ユーリちゃんが作業部屋から出て行く。
ユーリちゃんがここに住んでから一週間が経つ。最初でこそコンピュータの扱いに戸惑っていたが、解析する事に関してはすぐに慣れて俺や束に近いレベルにまでなった。
「確かに解析関連に長けているとは思ったが...ここまでとはな...。」
なんでエーベルヴァインの所はこんな事にも気づかなかったんだ?秋十君と違って洗脳とかもされていないのに。
「...よし。終了っと。」
ふぅ、これで一段落。俺も休みに行こう。束や他の皆もいるだろうし。
「あ、あっ君、後で訓練室に来てね。」
「訓練室にですか?」
皆で昼食を取ってる時、束が秋十君にそう言った。...そういえばアレ完成してたっけな。
「あぁ、見せたいものがあってな。あ、クロエとユーリちゃんも見に来ていいぞ。」
「分かりました。」
いよいよお披露目だな。秋十君、気に入ってくれるといいが。
「...それで、見せたいものってなんですか?」
「あー、少し待ってくれ。....束ー!まだかー!?」
どこかに呼び掛けるように束を呼ぶ。
「あっくーーーん!!おっまたせーー!!」
「わぷっ!?ちょ、束さん!?」
訓練場の観覧席からダッシュで飛びついてきた束を秋十君はなんとか受け止める。...おい束、観覧席の高さから抱き着くって、秋十君ほど鍛えてないときついぞ?俺もできるけど。
「<ベシッ!>ほら、束、さっさとするぞ。」
「ふぁ〜い...。」
チョップする事で引きはがし、本来やろうとしてる事をさせる。
「さぁさ!ご覧あれ!」
そう言って、空中に浮かぶキーボードを叩く。すると示した場所の地面が割れ、そこから“ソレ”は現れた。
「あれは...IS?」
「そのとーり!」
地面から現れた無骨な白い鉄の塊は束の言うとおりISだ。しかも...。
「あれは俺と束で開発した本来のISだ。」
「桜さんと束さんとでですか!?」
「いえ〜す!私達の“夢”を追うために改めて作ったIS...その名も、夢追!」
空を自由に飛ぶため。無限の成層圏に行くため。宇宙の果てを目指す俺たちの想いが込められたのがこのISだ。
「性能は操縦者によって左右するが、軽く第三世代を凌駕するな。」
「それって、第四世代って事ですか!?」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ