押し寄せしモノ
ダークグラスパー
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るのか、いまいちよく分からない表情をしていたが。
しかしそんな事などつゆ知らず、次はイースナからトゥールに扮するテイルレッドへ質問を投げかけてきた。
「妾にも教えて欲しいのだ、トゥアール。御主は何故にそのような幼子の姿へ変わっておる? 御主が幼女ばかり愛する戦士である事など、世界全土で知る事実ではあったが……」
つまるところ、トゥアールは自身の暮らしてきた元の世界でも、ロリコンぶりをいかんなく発揮しさらけ出していたらしい。
テイルレッドはまだ耐えたモノの、テイルブルーにテイルイエロー、そしてグラトニーの顔は何とも遣る瀬無い物となっていた。
特にテイルブルーには、軽く殺意が混じっている。
そんな本来なら自分にとって本心とはいえ、顔に思い切り泥をつけて石灰つけて、生ゴミぶちまけてもまだ足りない不快な情報を流されて尚、戦い続けたという女戦士は……流石というべきか、出まかせを次から次へと口に出してきた。
「贖罪のつもりだったのです……初めの内は、ですが。自分の身体をあえて捨て、己の愛した幼女の姿へ敢えて変身する事で、そしてこの世界を守る事で罪滅ぼしをしようと。しかし……子の身体に代わる事を拒みはしなかった、寧ろこの身体は悦んでさえいました。」
好きなモノに変わるだけでは、確かに罰とは言えないだろう。その内容が如何せんトンデモないのは、まあこの際余所へとおいて。
「やがて完全にこの身体を受け入れてしまった時には、もう私は以前の姿には戻れなくなっていました……貴女の知るトゥアールは、もうこの世界には存在しないのです」
その言葉にイースナは眼鏡の奥の瞳をいっぱいに見開き、恐ろしげな異形でも見たかのごとく震え始める。
「そんな……一時的なものではない……? ……ではおっぱいは! そなたの聳え立つおっぱいはいったいどうしてしまったと言うのじゃ!」
「身体に拒絶されたのはおっぱいの方です。次元のかなたへ消え去ったおっぱいは、今何処とも知れぬ空間でむなしく二つ、聳え立っている事でしょう……」
「な、なんじゃとおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!?」
「『…………っ!』」」
ギリリリッ!! と回転ノコギリを鋼鉄に充てたと聞き紛わん、そんな不快な音が連鎖的に鳴り響く。
発信源はグラトニー―――会話を邪魔する訳にはいかないと分かっていて……だからこそ耐えるしかない状況の為、このような音を立てる事態になっているのだろうか……。
「幻滅したでしょう? では、新たな出会いを探してください」
「何の! 貴女のおっぱい、この妾が必ずや取り戻して見せる! なんなら妾の膨らみかけのおっぱいをやろう!」
「膨らんでいない方が好きだと、私は言った筈でしょう
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