小さな拳
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!この勝負引き分け!!両チームに5ポイントずつ入ります!!』
そう言う実況のチャパティ。
「すげぇ!!」
「ナイスファイト!!ウェンディ!!」
「よく頑張ったね!!ウェンディ!!」
ナツとシリルがそう叫び、ルーシィは目頭を押さえながらウェンディの健闘を褒め称えていた。
「両者共に見事」
「だな」
エルザとグレイも2人の小さな少女たちの激しい戦いにそう感想を漏らす。
「シェリアとウェンディもよくやった」
「すげぇの見ちまったな」
リオンとユウカも頑張った2人を見てそう言う。
「おおーん!!」
その2人の隣にいるトビーは感動しすぎて大号泣していた。
『この試合!!オジサン的にベストバウト決定!!』
チャパティも興奮冷めやらぬ様子で親指を立てそう言う。
「きゃーっ!!2人共すごいすごい!!」
試合前から興奮していた人魚の踵のソフィアはさらに盛り上がっており、カグラたちに押さえられていた。
「魔力だけで見たらシェリアの方がはるかに高いというのに」
ジュラは初めてウェンディと出会った時のことを思い出す。
何もないところで転んだり、自分に自信が持てておらずにオロオロとしていた少女。しかし今の姿はそんな面影など微塵も感じられなかった。
(あの時の少女がここまで大きくなったか)
「ウェンディ・・・」
「ううっ・・・」
一方妖精の尻尾の応援席ではハッピーとセシリーが涙を溢している。
「何泣いてんのよ」
2人にそう言うシャルル。だが彼女のその声は少し涙声になっていた。
ドサッ
戦いを終え、緊張の糸が切れたのか、ウェンディはその場に崩れ落ち空を仰ぐ。
「「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」」
闘技場に聞こえる少女たちの荒い息。シェリアはそれを整え、ウェンディに話しかける。
「痛かった?ゴメンね」
「いえ・・・そればっかりですね」
自分のことを心配するシェリアにそう返すウェンディ。2人の顔に自然と笑みが浮かぶ。
「楽しかったよ、ウェンディ」
シェリアはそう言いながらウェンディの前にしゃがむと傷だらけの彼女の体に治癒魔法を施していく。
「あ・・・傷が」
シェリアの治癒能力は非常に高く、ボロボロだったウェンディの体はみるみるうちに元通りになっていく。
「私も少しだけ楽しかったです」
ウェンディもシェリアとの戦いが楽しかったと伝えると、シェリアがある提案を彼女に持ちかける。
「ねぇ、友達になろ。ウェンディ」
「え?」
シェリアは同じ天空の滅系魔導士であるウェンディに、そして何よりギルドの仲間のために頑張れる彼女の人
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ