cannibalism
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はすべての足を切り落とし、五臓六腑を切り刻んで殺しました。だけど、頑張って倒したのに半分になった達也さんは私を褒めるどころか反応すらしてくれません。
少し怖いけど、どこか優しい光を灯した達也さんの瞳は二つともこぼれちゃってます。元に……元に戻さないと……。
「あれ……あれれ??」
達也さんの体からは蘇芳色の液体が大量に溢れ出ていました。これも、これもちゃんと戻さないと……。
私は二つの瞳を達也さんの元あった場所にグッと押し込み、地面にあふれていた大量の液体を両手に救って口の中に入れてあげます。
「達也さん、早く起きないとイタズラしちゃいますよ?」
……………………
いつもこう言ったらバッと飛び起きてくれるのに達也さんはピクリとも動いてくれません。あ、もう半分がないからかな……。
私は遠くにあった達也さんのもう半分を両手で担ぐと急いで達也さんのもとに戻りくっつけてあげます。
「達也さん、達也……さん?」
ユサユサ揺すっても、ポンポン叩いても達也さんは動いてくれません。夜中にこっそり布団に潜り込んで聞いていた達也さんの胸の音を聞こうと耳を付けます。……あの聞いていて落ち着くゆったりとした音が聞こえません。
だ い す き な た つ や さ ん が
「……あっ……」
それ以上心が動きませんでした。そして、私の視界が、ぼやけました。
目から涙が溢れてきます、止まりません。顔が歪み唇が震えます、なんで私はこんなに悲しいんでしょう。
そうか
大好きな人がいなくなったから。
どこからか、サイレンの音が聞こえてきます。人の声も薄っすらと耳に入ってきました。その時、私の頭のなかにある光景が浮かびました。
大好きな人 愛しあう ずっと一緒
私は達也さんが大好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きすき好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好
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