cannibalism
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!!!」
飛び込みざまに40連マガジンを付けたMP7を引き抜き、フルオートでぶっ放す。
「ギャアアア!?」
跳ね上がりそうになる腕に力を入れ必死になってこらえるが、体勢が悪いのと片手で撃っていたことが影響し、最後の方は全く違う方向に撃ってしまっていた。しかし漆黒のバラニウム弾の幾つかはきちんとクモ型のガストレアの目の辺りを撃ち抜き、一時的にだが動きを止めることに成功する。
「マキ、今だ!」
「はい、達也さん!」
達也の掛け声に応えるように後ろに控えていたマキが両目を赤く染め、二本の漆黒のククリを振りかざしクモ型のガストレアに向かって疾駆する。
「ハアッ!」
「ギョオオオオオオ!?」
可愛らしい気合と共に次々にクモ型のガストレアに生えていた8本の足を切り落としていく。マキのククリを振る速度は明らかに人体の限界を超えており、目で追うことができない。さすがハラビロカマキリの因子を持っているだけはある、と達也は心のなかで感嘆の声を漏らす。
「達也さん」
「おう」
足を全て切り終わったマキがクモ型のガストレアから離れると達也は再装填していたMP7を両手で持ち、40発のバラニウム弾全てを叩き込む。
「グギャ……ギョ……」
紫色の液体を撒き散らしながらクモ型のガストレアはアスファルトの上で事切れた。
「お疲れ様です、達也さん」
顔についた紫色の液体をククリを握ったままの手の甲で拭ぐいながらマキが達也を労う。
「おう、お前もかなりいい動きをしていたぜ、マキ」
達也はニッコリと笑いながらポケットからハンカチを出し、マキの顔を拭いた。
「さて、久しぶりにガストレアを倒したことだし今日はすき焼きパーティーにするか!」
「すきやき! すきやき!」
子鹿のように跳びはねるマキを見ながら達也はフウッとため息をつき、MP7を腰のホルスターにしまう、その瞬間――――
ドガッ!!!!
「「!?」」
硬いアスファルトを突き破り巨大なムカデが飛び出してくる。あまりにも突然のことで、それがガストレアということを意識するのに達也は数秒かかる。
その数秒で十分だった。
「あっ……」
ムカデ型のガストレアの一本一本が人間の足ほどもある無数の足が達也に迫り、達也の胴体が足から離れとどめとばかりにガストレアの胴体が達也の上半身を吹き飛ばす。
「キャアアアアアアアアアアアアア!!」
マキが悲鳴を上げるがそれが達也の耳に届くことはなかった。
? ? ?
「達也……さん?」
半分になってしまった達也さんに声をかけます。もちろん、達也さんを半分にした奴
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