第2話「とうこう」
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倒しきる事ができた。さっさとここを離れよう。
グルルルル...
「....うん?」
唸り声のような声が一瞬聞こえた。
「犬か...?」
その唸り声は犬がするようなものだったのでついそう思ってしまった。
「...待てよ?このパンデミックって、人間だけじゃなくて動物にも影響あるんじゃ...。」
だとすると、近所の犬や猫までもが感染して...。
「っ....!」
サバイバルナイフを利き手の左手に持ち、ハンドガンは右に持って周囲を警戒する。
グルルルル...
「(やっぱりいる...!)」
今度ははっきりと唸り声が聞こえる。
「(すぐそこの角からか...。)」
さっきの戦いの音で近寄ってきたのだろう。
「(もし、ゾンビ化しているのなら、人間より厄介かもしれん。ならば...。)」
狙うは...先制攻撃による一撃必殺!
〈グルルル....。〉
「(来たっ!)」
パシュッ!
姿を現したと同時に銃を撃つ。
〈ギャ....!〉
「...よし、何とか命中したな。」
上手く命中して、ゾンビ化した犬は沈黙する。
「...本格的に急ぐべきだな。」
こんな奴らがうじゃうじゃいるとか嫌すぎる。
「さっさと行くか。」
「ねーよ...こんなのってねーよ...。」
自分にしか聞こえない程の小声でそう愚痴る。
「どこもかしこもゾンビだらけかよ...!」
どの道を通ろうにもゾンビが結構いる。しかも犬や猫も混じっている。
「街中がこうなってるって事は、最短距離を突っ走るしかないか...?」
危険だが、遠回りしたって同じ事だ。なら、突っ切るべきだな。
「よし、行くぞ。」
進行上邪魔になる奴だけを倒す!ハンドガンも惜しみなく使おう。犬や猫には要注意して襲ってくるなら倒しておく!
「っ....!」
ゾンビの隙間を縫うように走っていく。何体か反応するが、既に抜き去った後なので特に気にしない。問題は...。
「(前や横から襲ってくる奴...!)」
正面から襲ってきたゾンビの頭をすれ違いざまに切り裂く。横から犬が襲ってきたので腹を蹴り上げ、吹き飛ばす。
「シッ!」
その際に立ち止まってしまうので、ナイフを回るように一閃し、襲ってくる奴らを牽制する。
「っ....!」
ゾンビ達が少し離れたのを見計らってすぐさま走り出す。進行上にまだまだいるので銃を構えて連射する。
パシュッ!パシュッ!カチッカチッ
「っ..!(弾切れか..
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