第33話 翡翠の守護者、過去を語る
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スラのクルーの1人、“エイミィ・リミエッタ”が部屋に設置された画面から焦った表情である報告をする
『たいへん!なのはちゃんが何者かに襲われているみたいなの!!』
「なんだって!?」
「なのはが……」
「襲われてる!?」
『そうなの!!海鳴市で結界が発動されたみたいで、なのはちゃんとの連絡が取れないの!!』
「「「………………」」」
あまりの予想外すぎる報告に3人は呆然とするしか出来なかった。
だがそれも一瞬のうち…ユーノはなのはを救う為に、すぐ手に持っていた欠けた白いペンダントを首にかけ、スクライア一族特有の文様が描かれたマントを身に着け、出発の準備を済ませた。それを見ていたフェイトとアルフも慌ててユーノの後を追った。
そしてアースラの転送場所へたどり着いたユーノはフェイト達が位置に付いたことを確認し、エイミィに合図を送った
「エイミィさん!すぐに転送お願いします!!」
『わ、わかった!』
エイミィの返事と共にユーノ達は海鳴市に転送された
「なのは……すぐ行くよ!!」
ユーノの頭の中はなのはを助けることでいっぱいだった。しかし彼はこの時気知る由もなかった……
海鳴に向かっているのはユーノ達だけではなかったという事を……
ユーノ達が急いで出発の準備をしていたちょうどその頃、海鳴市の小高い丘から街の夜景を眺める一団がいた。その多くはフードで顔を隠しているため、その表情は窺えなかった。
しかし、その一団の先頭に立つ2人組は違った。1人は白い紳士服を身に着け、白いシルクハットを被り、黒く長いステッキを持っている。口元に葉巻を咥えてる姿は様になっているが、心なしか体が震え、顔中冷汗を流していた。何故なら……
もう1人先頭に立つ男は漆黒のローブを纏いフードから覗く顔は肌色は褐色だという以外は全く謎だった。しかし、その口元に浮かべる笑みは同じ仲間であるはずの一団の者達を恐怖させるほどだった。そんな仲間たちが震えているときだった。先頭に立つ黒いローブを纏った褐色肌の男は口を開いた。
「“龍弥”よ……余が永年求め続けたモノが、あの街に紛れて居るのは………真実か?」
龍弥と呼ばれた紳士服の男は答えた
「は、はい…まだ確証はありませんが“ザッハ様”からお教え頂いた彼の“モノ”の伝説と、この海鳴市のどこかに潜んでいる“モノ”の経歴……その2つの歴史と照らし合わせた結果…過去に一度だけですが、この2つが遭遇したと記録に残ってました。まだ確証はありませんが、可能性は高いでしょう……」
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