シャッター
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肩に担がれた私は
胸を反り 後ろを確認する
追っ手はいないようだった
「あそこだ!!」
そのまま進行方向へと振り返ると
中途半端に閉まった 火災防止のシャッター が目に入った
「バリケードだ!くぐれ!!」
膝辺りまでしか 開いていないシャッター
肩から下ろされ 自力でくぐった
その先には 足軽が数人
死体になって転がっていた
よく周りを見れば
一緒に走ってきた生徒の中に
偵察メンバーもいた
(帰ってきてたのか)
「朝のぉ♪ 光ぃー湖畔に 映りぃー♪」
先頭を歩いていた生徒が
急に 校歌を歌い始める
机で出来たバリケードと
今度は 下まで閉まっているシャッター
歌い終わると
割れた窓から
鏡の付いた箒(ホウキ)が ぬっと 現れた
それはすぐに引っ込んで
シャッター横の 非常ドアの鍵が開いた
中には 剣道部とフィッシング部の2人が
防具に身を包んで 立っていた
その後にも 何人か生徒が見える
「・・・良かった・・・生き延びた・・・」
「西野・・・助かった・・・
お前が戻ってきてくんなきゃ・・・」
口々にお礼を言われてる西野だが
そんな事よりと 口を開く
「他の、他の人たちは!?」
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