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RSリベリオン・セイヴァ―
第五話「女子高なんてナンボのもんじゃ!!」
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けて一夏は大人しく頷いた。
「ほ、ほかにわからないところはありませんか?」
「はい」
と、俺。
「はい、鎖火君?」
「全部わかりません!」
「鎖火……貴様にも参考書を渡しているはずだが?」
「ああ、それなら古い電話帳と間違えてチリ紙交換に出しちゃいました……」
途端、出席簿がブーメランのように飛んできて、俺の額へ直撃した。
「いってぇ〜!!」
「鎖火も、一週間で覚えろ! いいな!?」
「はい……(くそ! このキチク教師が!!)」
入学して早々に嫌な奴をつくっちまったものだ……この先が思いやられるな?

「はぁ〜……どうして、こんな目に会うんだろう?」
「仕方がないですよ? それよりも、ここの説明わかります?」
「チンプンカンプンだ……」
「ですよね……?」
俺と一夏は、昼休みに分厚い教科書を開いて、お互い教え合っていた。と、いうよりも、問い合うといった方がいいのかもしれない……
「この様子だと、この先が思いやられますわね?」
そう俺たちの間に割って入って来たのは、金髪の……それ以前に顔つきは欧州系統の顔つきを持つ、白人の少女であった。
「あんたは?」
俺は頬杖をつきながら尋ねた。すると、少女は非常識な人間を見る目つきで驚きながら俺に問い返す。
「私を知らないのですか? イギリス代表候補生のセシリア・オルコットを!?」
そう迫ってくるも、俺たちは全然知らない。当然だ、だって日本の選手ならまだしも、海外までの選手なんて覚える必要はないのだから。
ただ単に彼女が威張っているだけだと知った俺はため息をつきながら軽くスルーした。
「一夏、お前ここの問題を……」
「ちょ、ちょっと! 人の話をちゃんと聞いていらして!? この私、代表候補生であるセシリア・オルコットが……」
「なぁ? 代表候補生ってなんだ?」
何気なく一夏が尋ねた。すると、その非常識のあまりに周りに居た生徒もそれを聞いてズッコケてしまった。
「狼さん、知ってます?」
「いや……知らないな? 代表選手なら聞いたことあるけど?」
「あ、俺もそれ聞いたことあります!」
「代表選手って凄いよな? やっぱ、国家を代表して海外と戦うんだからプレッシャーとか半端ないと思うよ?」
「ですよね〜? やっぱ、代表選手っていえば国家の名誉を担う重大な使命を帯びているって感じで……」
「ちょっと! 私の話を聞いておりますの!?」
余計にスルーされたことに腹を立てる。
「ごめん、ごめん、で? 代表何たらがどうかしたのか?」
半分しか聞いていない俺の態度に彼女は益々機嫌を悪くした。
「ま、まぁ……その代表選手になるために選び抜かれたエリート中のエリートということですの! それ故に、私は誰にでも関係なく優しく接しますわよ? もちろん「男」である貴方達にも微笑
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