第五話「女子高なんてナンボのもんじゃ!!」
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我々から言う「女子高」というものであった。
しかし、そんなIS学園に一人イレギュラーとなる人物が現れる。
「これは……さすがに、キツイ!」
女子に囲まれた教室のど真ん中の席に座る一人の男子生徒。
織斑一夏、その人だ。彼は、藍越学園の試験会場を間違えてウッカリIS学園の試験会場へ入ってしまい、そこに置かれていたISに触れた途端、突如起動してしまったのが発端となり、今こういう状況に至るのだ。
背後の席から女子たちが彼を疑う目線でジロ〜っと見つめてくる。やはり、IS学園は女子高ゆえに男子禁制なのだろう?
「皆さん、入学おめでとうございます! 私は副担任の山田真耶です。この三年間充実した楽しい学園生活を送りましょう?」
教室から眼鏡をかけ、黄色いワンピースをきた副担任が、教卓から浮かび上がるホログラム映像の名札と共に自己紹介を述べる真耶だが。彼女の紹介は織斑一夏の影響で生徒たちは視線を彼に向けており、彼女の自己紹介はスルーされたも同然となった。
「あ、あれ……?」
何気にスルーされて気まずい雰囲気に包まれていた。
しかし、次に教室へ現れた女性教員は真耶のとは違ってクラス全員の注目を浴びることとなる。
「諸君、私がこのクラスの担任を務めることとなった織斑千冬だ。君たちをこの一年間でISの基礎知識を徹底的に教えつける。時に歯向かってもいいが、私の言うことには従え! いいな?」
この、暴君的宣言をする彼女は一夏の姉であり、過去にISの世界大会で優勝を手にした世界最強のIS操縦者でもある。よって、クラスがこのように盛り上がるのは無理がない。
周囲の女子から黄色い歓声がわんさかと聞こえた。
――キャー! 千冬様よ? 本物の千冬様だわ!?
――私、千冬様に憧れてこの学校に入ったんです。北九州から……
「全く、こんな馬鹿どもをどうして私の組に押し付けるのだろうか……?」
――やれやれ、あんな姉貴の何処がいいんだかね……?
しかし、周囲とは対照的に一夏だけは自分の``姉``がこんなに人気者だとは理解に苦しんだ。
この千冬こと、織斑千冬は一夏の実の姉だ。しかし、ISの世界大会後に突如行方を絶ったので一時期は心配していたが、IS学園の脅威をやっていたのかと思うと、呆れてため息が出た。
彼、織斑一夏は姉の千冬を嫌って避けていた。彼女とは不器用な自分とは大きな劣等感があったからだ。それは、また次の機会に話すとして、一夏は何度も姉を見るたびにため息をついていた……
「……ところで、山田先生? 織斑一夏以外にもう一人男子生徒が来るはずだが?」
「ああ……そのことですけど、何だか場所を間違えてしまって、少し遅れてくるそうです。おそらく、藍越学園と間違えたのでしょう?」
「まったく、どっかの誰かと同じようなミスをする奴もいたもんだな?」
と、千冬は一
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