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RSリベリオン・セイヴァ―
第五話「女子高なんてナンボのもんじゃ!!」
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着ていく度胸がないな……あ、でも案外カッコいいかも?」
「だろ!?」
制服を広げてみた。一面黒いとなんだかクールでいい。さらに、肩には肩章モールなどもつけられており、まるで軍服であった。
「でも……まるっきし軍服ですね?」
しかし、すこしコスプレっぽい。これを着て街中を歩くのは少し勇気がいりそうだ……
「男子専用IS学園の制服と偽って、リベリオンズの制服として改造したからな?」
「あまり、目立たない方がいいですよ?」
「なに、裏政府がバックにつけばIS学園で何しようが知ったことじゃない。裏政府=政府だからな?」
「まぁ……責任はそちらが取ってくれるならいいですけど……」
どうにも抵抗があるが、蒼真がどうにかしてくれるのなら、彼を信じて俺はこの学ランを纏うことにした。
「それにしても……蒼真さん以外のリベリオンズって、まだ会ったこともありませんね?」
ふと、俺は蒼真に言う。この基地に来てから同業者とは話をしたこともない。たまに歩いているとこで軽く会釈をし合うぐらいだった。
「連中にも、いろいろとやることがあるのさ? 運悪く紹介する機会がないだけだよ? そいつらも学園へ向かわせることになる。その時には自己紹介するよう俺から話を付けといてやる。何しろ、新しいダチが入ったってことで、皆お前と話したがっているぞ?」
「ほ、本当ですか……?」
どうも、ボッチの俺としては苦手な展開である。
「そんじゃあ、明日に備えて今日は早く寝ろ? 準備する荷物は玄関に置いてある」
「ありがとうざいます。それじゃ、おやすみなさい」
「おう……じゃあ、明日は懐かしの学園生活でも満喫してきな?」
「は、はい……」
――学園とか、本当は苦手なんだよな?
俺はそう心に呟いた。学生時代はロクなことしかなく、友達と呼べる人間もいなかった。どちらかといえば、暗い学園生活を全うしたものだ。

翌朝、俺は蒼真に叩き起こされた。不覚にも寝坊をしてしまったのである。
「狼、早くテレポートルームへ行って来い! 8時半十五分前だぜ?」
「は、はい!」
せっせと忘れ物がないかを確認しながら、俺は黒い改造制服を着て血相をかきながら蒼真の家を出た。
この基地は、地上へ向かう時にはテレポートルームを使用して地上へ降りるのだ。扱い方はとっても簡単だ。目的地を言うだけで音声入力として起動し、使用者を目的地へ一瞬でテレポートしてくれる便利な代物だ。
――やっべぇ! 遅刻するぅ!!
学生時代、寝坊してドタバタしたていた頃の朝が妙に懐かしく思いだした。
「急げ、俺ー!」
居住エリアの歩道を突っ走り、テレポートルームの建物に押しかけてさらに通路を一直線に激走した。そして、目の前の角を曲がろうとしたときだ。
ドンッ……!
「うあ!?」
突然目の前に人が出てきて俺はぶつ
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