第五話「女子高なんてナンボのもんじゃ!!」
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ISみたいに飛行機能なんてありませんよ!?」
「それに関しては魁人を信じるよりほかない。大丈夫だ、お前の後から仲間を少しずつ派遣させていくから。当然、俺や弥生も様子を見に来るからそう心配すんなって?」
「……」
どれだけ言われ様とも、やはり不安なものは不安だ。だが、それが裏政府直々の命令とあらば、こちらとて断ることはできない。ましてや、上司なのだから……
「……わかりました。何とかします」
「すまないな? もし、何かあったら連絡しろ?」
「でも……俺って、指名手配されてんでしょ?」
「ああ、その心配はいらない。各国の裏政府が多額の賄賂を回して日本の警察を黙らしておいたらしい。確か……数十億やるから九条飛鳥(鎖火狼)を無罪にしろって言ってたっけ?」
「す、数十億!?」
俺は目を丸くした。たかだか、一人の人間のために数億円もの大金をかけるとは、スケールがデカすぎる。
「じゃあ……もう俺は、本名を偽る必要はないんですか?」
「必要はないが……お前はどうしたい?」
「……」
もちろん、九条飛鳥という忌々しい名前は好きになれない。やはり、この鎖火狼という名をこれからも使い続けるとしよう。それに、俺はもう勘当された身なのだ。
「鎖火でいいです」
「九条家が許せないか?」
「九条家って言うよりも、その家族から勘当された身ですから、逆に本名を使ったら迷惑ですしね?」
「ったく、どこまでお人好しなんだか……」
「……で、いつ俺は行くんですか?」
「明日の8時30分までに来いと?」
「え?」
俺はふと時計を見た。短い針が、2のところを指していた。
「ゲっ! もう夜中の2時じゃん!? こうしちゃいられねぇ……早く準備しないと!」
すぐさま蒼真に持参品を聞き出そうとするが、
「むっふっふ! こういうこともあろうかと、準備は全部俺がしておいてやったぞ? それと、制服もだ!!」
そういうと、なにやら学ランのように真黒な制服を俺によこしてきた。
「これ……何ですか?」
「IS学園の制服を見たことがあるか?」
「ええ……まぁ、ありますけど?」
時折、街中でIS学園の生徒達を見ることがある。しかし、彼女たちの着る制服はこれとは対蹠的に「白」がベースの制服だ。
「男性用として俺が、改造しておいてやったぞ?」
「い、いいんですか? 学園が指定したのじゃないと……」
「んじゃあ、お前もミニスカートを履くか?」
「そう言うことじゃなくて、男子用でも色は白いはずですよ?」
俺は何度も抗議するが、蒼真はどうしても自分が改造したこの真黒な制服を着てほしいといわんばかりに進めてくる。
「……どうしても着ろと?」
「と、いうよりも貰った制服は全部同じように色を塗ったりして改造した」
「そんな……」
「これぞ、男子専用の制服ぞ?」
「
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