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RSリベリオン・セイヴァ―
第五話「女子高なんてナンボのもんじゃ!!」
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俺は蒼真の自宅の隣に魁人が新しい住宅を建ててくれるらしい。おそらく、魁人は蒼真の不衛生な生活に苦しめられている俺を思ってしてくれたのだろう?
「狼君! 行っちゃいやぁ〜!!」
蒼真が勢いよく抱き付いて泣いてきた。
「うわぁ! は、離せぇ!?」
「いがないでぇ〜! 蒼真お兄さんはね!? 狼君が居ないと死んじゃうの〜!!」
「だったら、俺と会う前はどうやって生きてきたんだよ!?」
激闘の末、俺は蒼真を離して息を整えた。
「ったく! 蒼真さんは酒癖が悪いんだから困るよ……」
「あぁ……今の俺じゃ一人じゃ生きていけない〜……家事したくない、仕事もしたくない、誰か蒼君の面倒みてぇ〜?」
「このダメ人間っ!!」

とりあえず蒼真に水を与えて酔いを覚ませた。数時間経てば、お姉言葉もしなくなり、いつものチャランポランな青年に戻った。
「気分はどうですか?」
「あぁ……なんとなく覚めたかな?」
蒼真は、ソファーに座りつつ懐から一枚の紙を取り出して俺につきだしてきた。
「ほら、土産だ」
「なんスか、これ?」
俺は、その紙を見た。それは……入学届?
「どうしたんですか? 入学届なんて」
「話すと長くなるんだけど……て、いうよりもその書類をよーく見ろ?」
「よーくって……えっ?」
俺は何処の入学届かを確かめて、一瞬目が点になる。
「え、え、ええぇー!?」
紙を握る手をプルプル振るわせて俺は、蒼真へ尋ねた。
「ど、どういうことです。これ……?」
「まぁ……その、何だ? お前には、女子高へ行ってもらおうと思って?」
「俺、男ですけど?」
「すまない、お前にはどうしても行ってもらいたいんだ」
「いや、具体的にどうしてこうなったのか説明してくださいよ!? どうして俺が「IS学園」なんかに入学しなくちゃいけないんですか!? っていうか、俺は今年で二十歳ですよ!? 良い年した若いのが今更学校に行けだなんて恥ずかしくて嫌ですよ!?」
「それもこれも、零の模擬試験のためにやることだ。裏政府の要請でIS学園での対IS戦術を行い、そのデータを取るように言われたんだよ?」
「だったら、こっちにISが動かせる女性を模擬相手にすればいいでしょう?」
「そうしたいんだが……この基地には敵の襲撃を防ぐために特殊な対IS用電磁波を流している。もしIS操縦者が、この基地に潜入してISを展開しようとしても、その電磁波によってISはエラーを起こして展開されなくなる。それにド素人が相手でも練習にならないだろ? 裏政府は、零をISの代表選手や代表候補生などの強者らと戦わせたいらしい……」
「そんな……! 俺だってド素人ですよ!? いきなりISの代表レベルとか……」
「仕方ないだろ? 何時も俺との稽古で培った成果で対応するしか他ねぇぜ?」
「でも、まだ零には
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