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101番目の舶ィ語
第十話。対決の刻
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亡霊となった彼は夜な夜なその道路を猛スピードでさまよい続ける。首が切断される原因は道路標識やガードレールに変化していたり、走り回る理由は自分を殺害した犯人、もしくは切り落とされた自分の頭部を捜している、とかそんな感じだ。

キンゾーが首なしライダーと呼ばれるには首を切断しないとなれないはずでは?
そう思い俺の前でバイクを止めたキンゾーに聞いてみると……。

「それがよ、この世界に来た時に俺が着ていた光屈折迷彩(メタマテリアル・ギリー)のコートがイカれちまってよぅ。首から下が消えなくなっちまったのさ。
直すのも面倒だからそのまんまにしてたら、ヤシロが現れた、ってわけさ」

えっと、つまり。
キンゾーが来た時に着ていたステルス迷彩の服が壊れて首から上だけしか消えなくなっていたのにもかかわらず、キンゾーはそのまま着て過ごしていたせいで。
周りから、世界から『首なし男』が存在していると認識されてしまった、というわけか。

……何やってんの、キンゾー?
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