第八話。『星座の女神』
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るものなのか潔癖症だからなのかは解らないが、もしバレてもちょっと怒るくらいで許してくれるはずだ。
だが、これからはどうだろう?
命懸けで俺が何かをしようとしていると知ったら、その内容を知ったら、理亜はどう思うだろうか?
クールだけど、優しい彼女のことだ。心配して心を痛めるかもしれない。
もし、俺が今までのモンジ______一文字疾風______ではないと知ってしまったら。
どうするだろうか?
______自分から望んで一文字に憑依したわけじゃない。
______自分で選んで『主人公』になったわけではない。
だが、だからといって、逃げ出したくない。今の俺でも頑張れば、誰かを救えたりできるのだから。
それは今までの。
『ただの一文字疾風』では無理だったことが出来るという意味だ。
「全てをありのままに話すことは出来ないが」
でも、心配をかけないように振る舞うことは出来るはず。少なくとも、理亜やアラン達には、こんな殺伐としたホラーでオカルトな世界は一生知らないままでいてほしい。
……そうだ。知らなくていいんだ。こんな世界は。
「出来ないんだ」
と、その時だった。
気づけば目の前に見知った人物が立っていた。
白い帽子に、白いワンピース。
それらを身に付けたヤシロちゃんは今日も突然現れた。
手に持つ白い大きな傘は色合いはバッチリだが、大きさはミスマッチだな。
「やあ、こんばんは、ヤシロちゃん」
「うん、こんばんは、お兄さん」
俺が軽く会釈すると、ヤシロちゃんは帽子の下に笑みを浮かべながら返してくれた。
目の前に突然現れたヤシロちゃん。
突然現れた彼女は、安心と不安を同時に与えるような、そんな存在だ。
俺がこんな殺伐としたホラーなオカルト世界に首を突っ込むキッカケになったのも、思えばヤシロちゃんにDフォンを手渡たされてからだ。
「それで、何が話すことが出来ないの、お兄さん?」
「ん、ああ……ほら。自分の家族とか友人とかには話せないよな、と思って」
「そうなの?」
「そうなんだよ。知ったら巻き込んでしまうだろ?」
音央の時も似たような事を思ったが、結局彼女はこっち側に来てしまったからな。
「ふぅん……そういうものなんだね」
「ああ、そういうものなんだよ。っていうか、ヤシロちゃんはこんな時間に、こんなところでどうしたんだ?」
「うん? もちろん、お兄さんに会いに来たんだよ?」
「……子供がこんな時間に出歩くなんて危ねえぞ。送ってやるからさっさと家に帰れ」
「ふふ、はーい。気をつけまーす」
「うん、素直でよろしい」
その素直さを1/10でいいから、一之江やアリアに分けてやってくれ。
もっともヤシロちゃんもロアだから、本
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