第八話。『星座の女神』
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いるわけでもなく、特別な能力を発揮出来るわけでもない。
もし、こっちの俺が『終わらない千夜一夜』と遭遇してしまったら______。
いや、戦いになるのが『終わらない千夜一夜』だけとは限らない。
もし、他の『主人公』との戦闘になったら______。
果たして俺は無事に帰って来れるのだろうか。
「どんな『主人公』がいるか、ちょっと調べてみるか」
悩んでいたって始まらない。
俺はDフォンを取り出すと早速『8番目のセカイ』に接続してみた。
画面に出たのはいつもながらの簡素なデザイン。
検索ワードの欄に『主人公』と入力してみる。
表示された件数は……108件。煩悩と同じ回数だな。
『主人公』という存在はロア的には煩悩の塊だよ、みたいに呼ばれてるようで不思議な気分になった。
「いかん。いっぱいあるせいでいまいちどれを見ればいいのか解らん」
以前、神隠しを検索した時にも思ったが……多すぎだろ、主人公??
主人公だけで『百物語』が完成するぞ。
これはあれか?
百物語を完成させるには、主人公を全員倒せ! みたいなハードモードが設定されてんのか。
鬼畜だな。ロア達を認識している『世界』さんは。
しかし困ったな。
こんなに検索数があるとどれを選んだらいいのか解らん。
やっぱりこういった検索は『魔女』であるキリカに任せた方がいいんだろうな。
そう思いながら、せめて自分と『終わらない千夜一夜』を調べてみようと思い、検索をかけてみた。
『101番目の百物語』
百のロアを従えるとされる『百物語』の主人公。
百の物語を集める使命がある。
百番目までの主人公は全員脱落済み。
『』
不可能を可能に変えるとされる『不可能を可能にする男』の主人公。
あらゆる物語に干渉し、改変、削除する使命を持つ。
必ず男性が主人公として選ばれる。
どんな物語にも干渉出来ることから『世界の改変者』とも呼ばれる。
「おおおぉぉぉ」
こんな風に俺の情報は載っていたのか。っていうか、案外少ないものなんだな。
特に『百物語』は。
もっと色々書いてあってもいいと思うのだが。
ざっと目を通してから、次に『終わらない千夜一夜』について調べてみる。
『終わらない千夜一夜』
千の物語を統べるとされる『千夜一夜』の主人公。
千の物語を語る使命を持つ。
必ず女性がその主人公として選ばれる。
星の数ほど物語を経験することから『星座の女神』『正義の星女神』
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