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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第201話 何よりも強い武器
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じていたし、キリトは どうかしたのか? と言った表情をしていた。
もしも、
それを
(
・・・
)
リュウキがしたのなら、彼はずっと追いかけていた事になる。この犯罪を止めようと。そして、止まらなかった事を悔いている可能性だってあるのだ。
いや、或いは……その挑発行為が 誘発させてしまった可能性も捨てきれない、とも考えているかもしれない。
『自分の責任』
それを口々に言っていた。だからこそ、シノンはそれ以上は言えなかった。誰かを助ける為に 行動を彼は、彼らはしているんだから。
だからこそ、シノンはその言葉を呑み込んだ。呑み込んだと同時に別の言葉を吐き出す。
「いや、何でもないわ。ただ、絶対に負けない。それを改めて思っただけ」
「ああ、そうだな。これ以上奴らの好きにはさせない。この戦場で全て終わらせる。死銃と死神、そして現実世界の共犯者ともども」
「同感だ。……奴らは 現実でも《牢獄》が相応しい。出すべきじゃないんだ。罪を、全て償わせるまでは……」
キリトとリュウキの言葉、それは半ば自分達にも向けた言葉でもあった。
それが、果たすべき最初の責務。自分たちが奪った命、その償いをする。
2人とも、それを口には出していない。だけど、それを思い続けた筈だ。……互いにそれは判る事だった。 ただ、そんな中で巻き込んでしまったシノンの事をも思う。
今回の相手が2人である以上は、当初から考えていた『残り4人になった時に 皆で自爆し 大会を終わらせる』と言う手段は難しくなってしまっている。
死神にしろ死銃にしろ、腕だけは間違いなくトップクラス、そして 最も厄介なのが身体を透明にする迷彩服《メタマテリアル光歪曲迷彩》を持っていると言う事だ。以上から、かなりの確率で、生き残っていると思われる。最後の2人になったのが、死銃と死神の2人なのなら……、物言わぬアバターとなったシノンを悠々と撃つ事だって出来る。
それは、闇風にも言える事だ
全てを倒さなければ、ならない。そして、それは決して簡単ではないだろう。
だけど、1人じゃない。1人じゃないからこそ……必ずやり遂げる事ができる。
キリトもリュウキも、互いにそれを意識し合っていた時だ。
「闇風は、私が相手をする」
シノンが再び決然とした声で言った。
「え……?」
「………」
キリトもリュウキも、考え込んでいた為、はっきりと認識する事が出来なかった様だ。だが、シノンはそれに気づかずに 更に続けた。
「あの人は、確かに強い。例えあなたたちでも、そう 2人掛りだったとしても、瞬殺する事は出来ないわ。その人の強さ、経験だってこれまでに積み重ねてきている筈。寧ろ彼は一体多数は得意分野。長引けば長引く程……、死銃に、死
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