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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第201話 何よりも強い武器
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して 死神がスミオKP/-31で撃つにしろ、ナイフで斬るにしろ、位置情報は判る。キリト1人が囮役をするよりは確実だわ。……それに、考えようによっては、私だって、似たような事をやってるわけだし」
最後の言葉。それは現実世界の自分の身体が、殺人者を引きつけている、と言う事なのだろう。語尾が僅かならに震えているのにも関わらずに、そこまで言い切ってしまえる精神力は驚嘆に値する。
「間違いない」
リュウキは、一呼吸おいた後、シノンにそう言っていた。
「え……? 何が? 作戦、のこと?」
シノンは その猫の様な眼を、何度か瞬かせながら、そう聞く。
「いや、違う。シノンは強いって思った事が、だ。……きっと、オレよりもずっと」
リュウキの言葉を訊いて、キリトも頷いた。全くの同意見だからだ。自分達が強い、と言われているが それはあの2年間があったからこそ、言える事なのだ。だが、シノンは違う。確かに深い闇を持っていると言っても、違うのだ。
それを訊いて、頷いているキリトを見て、シノンは唇をほんの少しだけ、緩めた。
「……別にそんな事ない。ただ、考えないようにしているだけ。ただ 昔から怖い事に目を瞑るのは得意だったから」
何処か自嘲的な台詞をすぐに続く言葉で上書きをした。僅かながら頬が紅潮してしまっているのは、恐らく気のせいではない。
「そ、それは兎も角、今の作戦は、どう? 『間違いない』って言ってたのを一瞬期待しちゃったけど、違うんでしょ? それに、使えるモノはなんでも使うべき状況だと思うんだけど」
「ん。……確かにそうだ。基本的には、オレも出来る範囲での手段は選ばない」
「そうだな。……だけど」
キリトは、ぎゅっと手を握り締めた。勿論リュウキも大体察している。
「あいつらは……、まだ何人残っていたか、覚えているか? リュウキ」
「ああ。……正確な数は把握していない。……が、ゆうに10は超えている筈だ」
「? 一体なんの話を……」
シノンは2人の会話が判らなかった。だから そう聞いたのだ。
リュウキは、軽く頷いて再びシノンの方を見た。
「間隔が 短すぎる、と言う事なんだ。シノン」
「間隔?」
「ああ。……まず 死神が《ジーン》を銃撃した。そして、《ペイルライダー》を、……そして《シノン》を銃撃しようとした。訊いた話で計算すると、ジーンを撃った後に、ペイルライダーを撃つのに掛かった時間は約30分。そして、シノンに銃撃しようとした時間も、更に約30分」
「っ……」
シノンは、それを訊いて、理解する事が出来た。
『間隔が短すぎる』
つまり、人を一人殺して、更に移動し、また殺す。恐らくは家にいるであろう、本体を殺す為には、当然だが移動をしなけ
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