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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第201話 何よりも強い武器
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た猛者たちとしては、甚だ不本意な退場だろう。
「それに……《立てこもり・リッチー》と言う渾名を持ってる彼も、もう死亡、か。……んっ!?」
その時、だった。
突然、静寂な世界で、自分の僅かな声が漏れるだけの、聞こえるだけの世界で、 こつんっ! と 何かが当たった音が聞こえたのだ。反射的にキリトは光剣を取り出し、振り向いた。光の刃こそは出してはいないが、いつでも攻撃・反撃できる様に備える。
だが、それは杞憂だと悟る。
振り向いた視線の先にいたのは……。
「リュウキ……か」
ほっと、撫で下ろすキリト。洞窟の入口。衛星スキャンで把握される、ギリギリの位置でいて、軽く手を上げていたのだ。そして、何やら端末を指さしている。
「……ああ、成る程」
キリトは頷いて、リュウキの意図を察した。あの位置からでは、衛星スキャンは使用不可だ。だが、キリトが開いていて、そして それを覗き見る。感じにすれば確かに出来そうだ。基本的に、他人が覗けない様に識別不能にしている訳ではない。このバトルロイヤルに於いて、誰かとチームを組むなど、そうそうある様なものではないらしいから。
「だけど、見えるのか? そっちに戻ろうか?」
キリトは、指さしたが リュウキは首と手を振った。キリトがいる位置が、この洞窟から離れすぎず、更に周囲の索敵に一番 適している場所だからだ。キリトもそれは判っているのだが。
「……見えるのか? そんな位置から……って、アイツなら訳ないか」
疑問に思うキリトだったが、直ぐに疑問を愚問に変えた。
《眼》に関する項目は、その項目に関する疑問や不安は、正直な所、リュウキには無用だと思える。その気になったら、この衛星スキャンを自らが体現しそうだ。……そう言えば、多分『出来るか、バカ』と言われそうだから、キリトは直接は言わないけど、何だか怪しい気もするのも事実だった。
そして、そのリュウキの隣には、シノンもいる。その表情は 呆れている様子だ。その後、へカートUのスコープを覗いていた。多分、リュウキがしようとしている事が判ってるらしく、共学を通り越して、呆れている様だった。スコープを使っている訳ではないのに。
「シノンは、へカートのスコープで 見えるか。……まるで、狙われてるみたいで、すげー怖いな……」
そう感じてしまうのも、無理はない事だろう。
シノンと共闘をしてから、いや 予選でも
あの銃
(
へカート
)
の威力は目の当たりにしている。出会い頭の共闘では、腹部に着弾した途端、その身体が真っ二つに分かれ、吹き飛んだシーンなど、ちょっとした衝撃映像だ。
元々、剣の世界で 相手の身体を切り裂くシーンなど、見慣れていると言えばそうなのだが、やはり銃弾の速度は とてつもなく
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