第1章:平穏にさよなら
第7話「契約と加護の力」
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
人形と言う、人間ではない存在...詰まる所ロボットです。なので、この程度の精神干渉なら、抵抗できます。貴方の言う事を正しく認識する事ができます。」
「そうですか...。あ、そこ右です。」
ロボットって言う事に少し驚くけど、それよりも魅了に抵抗できる事に驚いた。...おかげで助かってるんだけど。
「ただ、やはり魅了されているだけあって、抵抗するのに少しばかり骨が折れます。」
「....。」
顔を見れば、無表情ながらも、少し冷や汗が出ているように見える。
「...ですので、無理強いはしませんが、できれば早急に魅了を無効化できるように、お願いします。」
「...はい。」
本来なら、メイドである彼女はここまで意見を主張しないのだろう。だけど、抵抗しているのに無理をしているとなれば別だ。自分の感情が勝手に歪められるのならこうやって意見ぐらい主張するだろう。
僕としても、早急に魅了を解除できるようにしたいしね。
「...あ、そこを曲がればすぐそこです。」
「分かりました。」
そうこうしている内に、家に辿り着いた。
「送ってくれてありがとうございました。」
「いえ、当然の事をしたまでです。...では。」
そう言ってノエルさんは帰っていった。...あれ緋雪が静かだな。
「緋雪?どうした?」
「....ふえっ?な、なんでもないよ?」
反応が鈍い。...これは...。
「もしかして緋雪、疲れてる?」
「えっ、う、うん。...今日は、色々あったから...。」
誘拐されたり、吸血鬼化して暴走したり、なんか魅了とかそこら辺の話したり...確かに色々あったな。
「...よし、じゃあ今日は早めに寝よう。」
「うん。」
そう言って、僕達は家に入る。
「「ただいま。」」
例え、返事が返ってこないと分かっていても、僕達はこう言う。...だって、ここは僕達の家なんだから...。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ