第1章:平穏にさよなら
第7話「契約と加護の力」
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「僕も契約を結びます。」
「私も。」
「私もです。」
僕らもこの事は忘れずに覚えておく選択をする。
「...あ、ただ、伴侶とかそこら辺の事は保留でお願いします。と言うか、絶対ではありませんよね?」
「ええ。そこに関しては大丈夫よ。」
よかった。絶対とか言われたらどうしようかと思ったよ。
「...ふぅ。何とかメインの話は終わったわね...。」
「なんか、話が逸れて行きましたからね...。」
魅了とか魅了とか...。織崎神夜許すまじ。(責任転嫁)
「...これ以上は暗くなってきたからまた別の日にしよう。今話さなければいけない事はないか?」
「いえ、特には...。」
あるとしたら緋雪とデバイス達とだな。
「なら、解散だ。いいな?忍。」
「ええ。ノエルに送らせるわ。」
「優輝君と緋雪ちゃんは家の人は心配してないか?アリサちゃんと司ちゃんの所は俺達の方から連絡しておいたから大丈夫だが...。」
恭也さんが心配してそう聞いてくる。...どうしよう、正直に答えるか?
「お兄ちゃん...。」
「...家族は、もういません。」
...正直に答えよう。別に、月村さんの秘密に比べたら微々たるものだ。この程度の秘密ぐらいは伝えておこう。
「っ、すまない。」
「いえ、別に謝る必要はありません。...確かに、両親を失った事は悲しかったです。でも、いつまでも引きずっていたら、それこそいなくなった両親に悪いですから...。」
「そうか...。」
それに、遺体は見つかっていない。だから僕は心のどこかではきっと生きていると信じている。
「...とにかく送ろう。すまないが、家の場所を案内してやってくれ。」
「分かりました。」
ノエルさんに車を運転してもらい、家に送ってもらう事となった。
「...正直、私も彼が魅了を使っていた事が信じられませんでした。」
「...ノエルさん?」
帰り道の案内の途中、いきなりノエルさんがそう言ってきた。
「もう一人メイドで妹がいるのですが、おそらく私もその妹も魅了されていたのでしょう。“信じられない”、“ありえない”と言う感情が強いです。」
そう言えば、ちらっともう一人メイドさんを見たような...。あの人か?
「私達は貴方の魔法を受けていないので、魅了は解けていません。ですから、今でさえも信じられない感情が強く、貴方に敵意さえ持ってしまいます。」
「ノエルさん...?」
しまった。この人はあの魔法の余波を受けていないから、魅了が解除されていないんだ...!
「...御安心を。私達は元々自動
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