第1章:平穏にさよなら
第7話「契約と加護の力」
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ていた余剰魔力と、あの場に溜まっていた緋雪様の魔力、さらにはマスターの魔力を限界まで使った事によって何とか発動したものです。しかも、暴発しなければ緋雪様を完全に正気に戻すのも確実ではありませんでした。さらには暴発した事により今のマスターは魔法がしばらく使えません。〉
「....つまり?」
〈もっと精進しなければあの魔法を完全には使えません。〉
...マジかよ。しかもしばらく魔法が使えないのかよ...。
「あの魔法、どれくらい魔力を使うんだ...?」
〈そうですね...。今でいう魔力ランクAAA分の魔力全ては必要ですね。ちなみにマスターはCランクです。〉
「随分多いな...。」
それに比べて僕の魔力って低いな。
「...待ってくれ、それじゃあ、また二人は魅了されてしまうって事か?」
「えっ...。」
恭也さんが放った言葉に、バニングスさんと月村さんが怯える。
〈それに関しては大丈夫です。〉
「シュライン?」
聖奈さんが自身のデバイスが言った事に反応する。
〈マスターなら、魅了を事前に防ぐ事ならできます。〉
「そうなの!?」
デバイスの言う事に聖奈さんが驚く。聖奈さんも知らなかったのか?
〈当然です。私は祈祷特化型デバイス。マスターが強く想えば、洗脳などを防ぐ事はできます。それこそ、限界まで極めれば解除もできるほど。〉
「そう...なんだ...。」
「聖奈さん...?」
「...良かった...。私にも、できる事が...。」(ボソッ)
...そうか、今まで何もできなかったから、嬉しいんだな...。
〈では、早速。〉
「分かったよ。強く想えばいいんだよね?」
〈はい、ただ祈る。それだけを。〉
「...行くよ。」
聖奈さんが早速魅了を防ぐための魔法を掛けるため、バニングスさんと月村さんの前に祈りを捧げるように手を合わせて座り込む。
〈天に祈りを捧げる巫女の願いを叶えたまえ...。〉
すると、聖奈さんの服装が変わる。
薄水色を基調とした白い布で肩などに装飾があるワンピースの上に、透けた薄レモン色の衣を羽織っている、まさに祈りを捧げる聖女のような姿になる。
「汝らの御心を護りし加護を...。」
〈天駆ける願い、顕現せよ。“Wish come true”〉
白く光り輝く魔法陣が展開され、バニングスさんと月村さんを光が包む。
「暖かい...。」
「これは....?」
光に包まれている二人はそう呟く。...それよりも、凄い澄んだ魔力なんだけど...。
「......!
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