第八章 反転
第5話 ゆっくりと動き出す歯車
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か」
女の子って怖い。うん、これ定義。
狂三「そうですわね。確かに向こうは強敵ですわ。ですが、この戦力であれば大丈夫でしょう。なんせあーくんがいらっしゃいますし……」
一方「フン。学園都市最強をなめンなよ」
上条「……俺と真那も昔より強くなった。そう簡単にはやられはしない」
真那「はい。早く十香さんを助けて兄様の手料理が食べたいです」
士道「……そっちが本音じゃないのか?」
真那と士道のやり取りでこの場の緊張感が少し緩む。堅苦しいままでは足元をすくわれるかもしれないしな。
だが、それをそう簡単には許してくれなかった。
突然、″狂三″の背後から、″別の狂三″が姿を現した。
狂三「どうしましたか『わたくし』」
″狂三″の問いに″別の狂三″が耳元で囁く。それを聞いた瞬間、″狂三″の表情が少し険しくなった。
狂三「分かりましたわ」
用を終えたのか、″別の狂三″はゆっくりと地面に吸い込まれるように消えていった。
狂三「厄介なことになりましたわ」
士道「どうしたんだ?」
狂三「涙子さんがDEM社に捕まってしまいました」
『なっ……!?』
この場にいる皆は佐天の事を知っている。いつもポジティブで、明るくて、皆のムードメーカーで、時には強くもなる彼女。
その存在はーー特に上条や一方通行の中ではとても大きく、大切な存在だ。
その佐天が……DEM社に捕まった?
上条「あいつら……」
怒りを露わにしている上条。
十香が攫われ、佐天が捕まった。もしかすると、事態は一刻を争うのかもしれない。
士道「急ごう!こうしちゃいられない!」
それが歯車を動かす一言だった。
上条と真那で士道を支え、一気に大空へと飛び出した。
二人をーー助けるために。
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