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第五章
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な」
「おいおい、親父またそう言うかよ」
「もう子供の頃から聞いてる言葉よ」
 息子も娘も彼に笑って言う、女房が作ってくれたカレーライスを食べながら。
「昔の飯はまずかった」
「特に終戦間際と終戦直後の御飯は」
「それがどんどんよくなっていっている」
「こんな美味い御飯はないって」
「本当のことだからな」 
 笑ってだ、彼は子供達にも孫達にも言う。
「このことは」
「そんなにか」
「昔のお米は酷かったのね」
「日本の悪い時は」
「お米もなのね」
「そうだよ、悪い米を食う時代は可哀想な時代なんだよ」
 ここでも言うのだった。
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