壱話 新月狂夜
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っていく、
稀に一番上の想地獄からまだ『狂っていない』亡者が現れ話し相手になるのだ。
そして、それを見た。
「????ろ?」
声を上げた自分の声が酷く掠れていた。
自分でも聞き取れないくらいに。
「???????く?????ろ?」
またもや、掠れてしまった。
『彼』とは違った。
何故かよく見えないが身長が高く、長い髪を縛っている。
しかし、確かに雰囲気は彼だった。
狂夜は意を決してはっきりと声を発声させる。
「骸か?」
やっと見えるようになった『彼』は涙を流し、言った。
「あ、貴方は…」
狂夜は『彼』を見た時、全てを悟った。
自分の犠牲も彼の姉、神那も無駄にはならなかった。
本当に終わらせてきたのだと。
狂夜は『彼』の頭に手を置き、言った
「やれやれ。何があったのかは知らんが」
「死んでしまうとは情けない。」
あの事件から五年の月日が流れたのは狂夜も知っていた。
彼は19歳。
狂夜は18歳。
身長差が大分近くなっていた。
狂夜は背を比べるように。
骸の目の前に立ち。
言った。
「話を聞こうか。…骸。
お前のことも、みんなのことも教えて欲しい。」
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