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アーチャー”が”憑依
十四話
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ざったな」

「私キスなんて初めてアルよ〜」

「拙者もしたことはないでござるなぁ」

武道派の二人と言えどもやはり年頃の女の子であるのか、今はネギとのキスで頭がいっぱいのようだ。そのせいで、普段なら起こさない様なミスを起こした。

「ほう。何をどうしたらキスが出来るんだ?」

「先生の目を掻い潜りネギ先生を見つけたらキス出来るアル」

「く、古!」

楓は比較的思考が浅かったのか、古菲へ問いかけた声の主が誰なのか早々に気付いたようだ。だが、問題のその人物から浴びせられる押し潰されそうな威圧感のせいで動く事が出来ない。

「ちなみに……誰と?」

「ネギ先生アル!」

楓はやってしまったと頭に手をやっているが最早無意味。古菲から聞きたい情報を得たネギは古菲の首筋に手刀をいれて早々に気絶させ、楓へと預ける。

「首謀者の情報を言いたまえ。そして、その後はロビーに言って正座だ」

勿論古菲もだ。と付け加えたネギに楓は正直に朝倉が首謀者だと告げる。居場所は分かるかとも聞かれたが、さすがにそれは知らなかったためそれも正直に答えた。

「分かった。それでは行くといい」

「先生、学園に帰ったら手合わせをお願いしても良いでござるか?」

このタイミングで言っていいものかと楓は思ったが、このイベントに参加した目的はネギの実力を知りたかったからなのだ。ここを逃せば次言いだせるタイミングが何時になるか分からなくなるため拒否されるのを覚悟で聞いたのだ。

「……これ以上騒動を起こさなければ前向きに考えよう」

そう言って、ネギは次なる獲物(あさくら)を探して去って行った。楓は予想以上に良い返事が返ってきたことに気分が良くなり、この後どれだけ続くか分からない正座が待っていると言うのに笑顔でロビーへ向かって行った。



「あっ! 見つけた!」

しばらくネギは朝倉を探して旅館内を歩き回っていた。集中すれば旅館内にいる人々の大体の位置は割り出せるがいかんせん朝倉は一般人なのだ。常人とは違った気配を持っていた先の二人とはわけが違う。一応、気配の集まりが少ない場所を中心に周ってはいるものの未だ当たりは来ない。
そんなわけで先ずは動き回っている者達から捕えることにしたのだが、丁度此方に向かってきている気配があったので待っていたのだ。

「佐々木に……大河内?」

「アキラやったよ! 私達の優勝だ!」

「そうみたいだね」

正直、ネギにとって大河内アキラがこのイベントに参加しているのは予想外だった。自分が彼女のことを把握できていなかったのか、それとも修学旅行でテンションが上がっていたのか……。どっちにしろ、アキラが参加していることにネギは多少ショックを受けた。

「それじゃ、ネギ「佐々
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