第二幕その八
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「けれど美味しいね」
「そうだよ、鯉はとても美味しいんだ」
「いや、こんな美味しいなんてね」
驚きながら食べるジョージでした。
「凄いよ」
「そうね、確かに」
ナターシャもその鯉を食べつつ言いました。
「鯉は凄く美味しいお魚よ」
「川魚もいいんだね」
ジョージはしみじみとしてもいました。
「いや、また食べたいよ」
「うん、川魚は美味しいよ」
ここでカルロスがジョージに言いました。
「ブラジルじゃ結構食べるから」
「ああ、アマゾンで」
「うん、あそこで一杯漁れるからね」
「そういえばそうだったね」
「色々な種類のお魚もいてね」
そのアマゾン川ではというのです。
「食べることも多いよ」
「そうだったね」
「美味しいお魚も多いよ」
「ただ」
けれど、です。恵理香がここでジョージに言いました。
「川のお魚は注意しないといけないの」
「どうしてかね」
「特にお刺身で食べる場合だけれど」
「傷みやすいの?」
「それ以上に虫のことがね」
「そう、川魚は虫に注意しないと駄目だよ」
魔法使いもこのことを言います、この人も勿論一緒にいます。食べる必要のないかかしと木樵は一緒にいて皆が食事を楽しむのを見て楽しんでいます。
「オズの国のものは大丈夫だけれどね」
「そんなに怖いんですか」
「鯉もだよ」
「生で食べる時は」
「熱を通さないとね」
今みたいにです。
「危ないんだ」
「そんなにですか」
「食事中にはあまり言えないけれど」
魔法使いはこう前置きもしました。
「身体の中に入ったら大変なことになるよ」
「そこまで怖いんですね」
「うん、だから気をつけるんだ」
「この鯉を食べる時もですね」
「君達の世界で食べる時はね」
「お刺身を食べる時は注意しないとね」
また言った恵理香でした。
「鯉も他の川魚もね」
「そのこと覚えておくよ」
「絶対にね」
恵理香の声の調子も強いです、そして。
皆で鯉を食べてです、それからでした。
いよいよメインのステーキです、そのステーキはといいますと。
玉葱のソースをかけたステーキです、そのステーキについてステーキを持って来たジュリアが笑顔でお話しました。
「シャリアピンステーキです」
「玉葱でお肉を柔らかくしたステーキよね」
「はい、そうです」
その通りとです、ジュリアはドロシーに答えました。
「そのステーキです」
「そうよね」
「美味しいです」
味についてです、ジュリアは太鼓判を押しました。
「そしてどんどん焼いていますので」
「じゃあ僕もお腹一杯になるね」
一番大きな、一メートルはある鯉をぺろりと平らげた腹ペコタイガーが言ってきました。臆病ライオンと一緒に床で食べています。
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